令和2年12月21日

 12月20日(現地時間同日)、スーダン共和国の首都ハルツームにおいて、我が方、服部孝駐スーダン共和国日本国特命全権大使と先方ヒバ・ムハンマド・アリ・アハメド財務・経済計画大臣代理(H.E. Dr. Hiba Mohamed Ali Ahmed, Acting Minister of Finance and Economic Planning)との間で、供与額10.04億円の無償資金協力「上水道施設運営維持管理改善計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. スーダンにおいては長年続いた内戦の影響もあり、基礎的なインフラの欠如が課題となっています。同国における安全な水へのアクセス率は60%程度であり、改善が望まれていますが、特に給水需要が高い都市部やその周辺地域においては、必要な機材の不足等により、給水システムの維持管理が不十分な状態にあります。
    この協力は、同国内9つの州において、給水システムの運営・維持管理に必要な機材(井戸洗浄機材、水質分析機、超音波流量計等)を整備することにより、安全かつ安定的な水供給の改善を図るものです。この協力により、対象地域における給水量及び給水人口が増加し、安全な水へのアクセス向上が期待されます。
  2. 我が国は、2019年8月に開催したTICAD7において、生活の向上や経済成長の基盤となる人間の安全保障とSDGsの実現に向けて、「強靭かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この計画は同表明を具体化するものです。
[参考]スーダン共和国基礎データ
スーダン共和国の面積は約188万平方キロメートル(日本の約5倍)、人口は約4,281万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は590米ドル(2019年、世界銀行)。