首相官邸・新着情報

 アルキミン副大統領、御列席のブラジル企業の皆様、そして日本からいらっしゃいました企業関係者の皆様、ボア・タージ。
 皆様におかれましては、日頃より様々なビジネスを通じて日本とブラジルの経済関係強化に御尽力いただいており心から感謝申し上げます。
 ブラジルは、豊富な食料やエネルギー、鉱物資源を有しており、経済分野における両国の連携は極めて高いポテンシャルがあります。ブラジルには現在、約680社の日系企業が進出しています。ここサンパウロが、その中心地と聞いておりますが、他にも多数の日系企業が、アマゾン地域を含む、ブラジル全国各地で活動されていると承知しています。
 現在ルーラ政権は、デジタルやグリーンの分野を含む「新工業化」を推進していると承知しています。また、歴史的な税制改革も推進され、税の簡素化等を通じたビジネス環境改善の取組には日本企業も注目しています。
 エネルギー分野においては、ブラジルには、水素・アンモニアやバイオマス原料の分野でポテンシャルがあります。これらに関連する取組やプロジェクトに、日本企業も参加するなど、ブラジルに注目しています。
 脱炭素分野においても、昨日ルーラ大統領と共に発表した「日ブラジル・グリーン・パートナーシップ・イニシアティブ」 の下で、官民で連携し、日ブラジル協力を強化していく決意を新たにいたしました。
 今回ここブラジルでは、「ISFM(アイスファム:Initiative for Sustainable Fuel and Mobility)」の立ち上げに首脳会談で合意いたしました。ブラジルのバイオ燃料・合成燃料等に関する高いポテンシャルと、日本の先端技術等を結び付け、世界のカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
 本年はブラジルがG20(金融・世界経済に関する首脳会合)議長国を務め、来年は日ブラジル外交関係樹立130周年を迎えるほか、ブラジルも参加いただく大阪・関西万博が開催されます。こうしたモメンタムは、ビジネス関係者を含む両国の人的交流を活発化する好機です。昨年実現した、ブラジルの一般旅券所持者に対する短期滞在査証の免除措置も人的交流の活性化の後押しとなります。
 今回、46社の日本企業等の皆様に経済ミッションとして同行いただいています。約40の様々なMOU(協力覚書)等が締結されており、日本のブラジルに対する期待が強く現れています。日本政府として、デジタルやグリーンの分野を含め、貿易・投資関係を、ビジネス界の皆様のお力を借りながら、一層強化してまいります。また、ブラジルにおける日本のスタートアップ支援も強化してまいります。
 本日のビジネスフォーラムでは、様々なブラジル企業・日系企業の皆様に活発に交流いただき、日本とブラジル両国の更なる発展と繁栄のために、有益な機会となることを強く期待しております。
 御静聴誠にありがとうございました。ムイント・オブリガード!

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