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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年6月26日]

令和5年6月26日(月)14:21~14:29 於)名取市サイクルスポーツセンター

1.発言要旨

 
 本日は、宮城県石巻市、松島町、名取市を訪問し各首長の皆様に復興の状況や課題についてお話をお伺いするとともに、学校現場では防災教育を視察してまいりました。

 石巻市では、石巻小学校にて六年生の社会科における復興に向けた取り組み等に関する授業を視察したところであります。その後、青葉中学校にて平塚校長先生によります命の尊さに関する講話を拝聴しました。

 松島町では、JR松島海岸駅を視察し観光等の状況や町が進める松島イノベーションヒルズのお話をお伺いしたところでございます。名取市においては、名取市サイクルスポーツセンターを訪問し、北釜地区産業団地や閖上東産業団地における企業誘致の状況をお伺いしました。

 いずれも前回大臣の時から比べますと復興の進捗はかなり進んだ感じと思います。

 今日伺ったご意見や要望については、関係省庁にも連携し復興庁として後押ししてまいりたいと存じます。

 私からは以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)大臣、今年で震災から12年ですが、改めて宮城県の今後の復興の取り組みとして大臣ご自身で考えていらっしゃることを教えてください。

(答)はい。宮城県についてはですね、12年経っていわゆるインフラ等の部分については概ね完了してきたと思っております。これに対してですね、心のケア、なりわいの再生こういったことが今後おおいに課題となってくるのではないかなと思います。

 今後、まちづくりの関係についても、それぞれの町がそれぞれの考え方に基づいてですね、町の活性化にご努力をしていただかなければならないと思いますが、できる限りのご支援をしていきたいと思っております。

 

(問)大臣にいくつかお伺いできればと思います。今大臣のお話の中で復興の進捗というのが進んでいるという話がございましたけれども、今日の視察とは少し違ってしまうかもしれませんが、一方で被災地の方でまた、風評被害ということで少し心配の声が出ております第一原発の処理水の海洋放出が近く予定されておりますが、復興大臣の受け止めをお伺いさせてもらってよろしいでしょうか。

(答)今日の視察とは直接関係ございませんが、ご質問でございますのでお答えさせていただきます。先送りできない重要な課題だと認識しております。このアルプス処理水については、政府として国民や地元の方々に対して継続的に丁寧に説明していくことが大変重要であると思います。もちろん一番大切なことは科学的根拠に基づいて正確な情報を復興の進捗についてインターネットやラジオ又は新聞等多くの媒体を通じて効果的な情報発信を取り組んでいかなければならないというふうに思っております。いずれにしましてもこの風評被害を防ぐためには理解の醸成をいかに進めていくか。この点について今後しっかりと引き続き取り組んでいきたいと思います。

 

(問)すみません、まだ続きですけれども、その件におきましては先日西村大臣のほうが、直接石巻市の方を訪れまして、漁業関係者の理解という部分では求められた部分があるのですけれども、大臣としましてはその点はいかがでしょうか。

(答)西村大臣が直接お伺いして、漁協の皆さん方からのご意見を直接伺ったと聞いております。私自身も、漁協関係の皆さん方に理解の醸成を図るために、私自身も進めて参りたいというふうに思っております。県漁連の関係で訪問することは、今の段階では、私自身は宮城県では予定されておりませんけれども、やはり漁協のみなさんにしっかり理解をしていただくために、私も直接お伺いをして参りたいとそのように思っております。

 

(問)そうしますと、やはり理解を得ないままの放出という部分においてはお考えにはなっていないという感じでよろしいですか。理解をしていただくというのが重要だというお考えでよろしいでしょうか。 

(答)従って私自身はですね、理解の醸成を図るために努力をしていきたいということでございます。

 

(問)最後に一点よろしくお願いします。

処理水の放出というのは、復興を成し遂げる上では重要なステップであるとお考えでしょうか。

(答)はい。その通りでございます。

 やはりですね、もう12年経ちました。復興を着実に進捗していく為には、今回のALPS処理水の放出というのは避けて通れない大変重要な課題だと認識をしているところでございますので、しっかりとそれは取り組んで参りたい、そのように思います。

(以  上)

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