外務省・新着情報

令和5年4月17日

 4月17日午後3時10分頃から約65分間、林芳正外務大臣は、「イラン・中東」セッションを開催したところ、概要は以下のとおりです(G7各国外相及び欧州対外活動庁(EEAS)事務次長(EU上級代表の代理)が参加)。

  1. イランに関して、林大臣から、先週行われたアブドラヒアン・イラン外相との電話会談を含め、イランの核開発活動の拡大やロシアへのドローン供与を含む多くの課題に対処するための日本の外交努力につき説明しました。また、イランが、3月のグロッシーIAEA事務局長のイラン訪問時に合意された内容を無条件かつ完全に実施することを含め、緊張緩和のための措置をとることが不可欠である旨述べました。
  2. その上で、G7として、イランが決して核兵器を開発してはならないことを再確認するとともに、引き続きイランに対し、核不拡散に関する義務やコミットメントを果たすように求めていくことで一致しました。また、イランに対し、ウクライナに対する侵略を行うロシア軍への支援を停止するように求めていくことを確認しました。
  3. 中東和平に関しては、林大臣から、地域の中長期的な安定は、中東和平の実現なくしてはありえず、「二国家解決」に向けた展望を維持するためにも、暴力の連鎖に歯止めをかけ、対話の機会を創出し、信頼醸成を図ることが重要である旨述べました。その上で、中東和平を含む地域の諸課題に対し、引き続きG7が連携して対応していくことで一致しました。

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