令和3年5月14日

 5月14日、我が国政府は、インドにおける新型コロナウイルス感染症の急拡大への対応のため、約1,850万ドル(約20億円)の緊急無償資金協力を実施することを決定しました。

 これに先立つ4月30日に、日本政府は、インド側との調整が整えば人工呼吸器300台及び酸素濃縮器300台を供与する手続きを進めることを発表しており、また、5月5日に、インド側のニーズを踏まえつつ、追加的に最大5,000万ドル(約55億円)の無償支援を行う用意があることを茂木大臣からジャイシャンカル外相に伝えております。

 今般決定した緊急無償資金協力により、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)を通じて、既に発表した人工呼吸器300台の輸送等を実施します。また、UNOPSを通じて、人工呼吸器500台及び酸素濃縮器500台を追加で供与しますが、これは、上記の最大5,000万ドルの支援に含まれるものです。これにより、既に発表済みのものとあわせ、人工呼吸器800台及び酸素濃縮器800台をインドに供与することとなります。

 我が国としては、友好国でありパートナーであるインドが新型コロナウイルスに対処する努力を支援すべく緊急援助を行うこととしたものであり、我が国の支援が、インドにおける新型コロナの感染状況の緩和・収束に寄与することを期待します。

  • (1)4月30日、インド側との調整が整えば、酸素濃縮機300台及び人工呼吸器300台を供与する手続を進めることを発表(このうち、酸素濃縮器300台は既にインド側に引き渡し済)。
  • (2)5月5日、インド側のニーズを踏まえつつ、上記(1)に加えて、最大5,000万ドル(約55億円)の無償支援を行う用意があることを茂木外務大臣からジャイシャンカル印外相に伝達。
  • (3)今回決定した国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)を通じた支援により、上記(1)の人工呼吸器300台の輸送等を実施する。また、上記(2)の支援に含まれるものとして、人工呼吸器500台及び酸素濃縮器500台の追加供与を実施する。

 5月14日(現地時間)現在、インドにおける新型コロナウイルス感染状況は、累計感染者数2,404万6,809人、累計死亡者数26万2,317人に上る。