令和3年4月27日

 4月27日(現地時間同日)、トンガ王国の首都ヌクアロファにおいて、我が方、宗永健作駐トンガ王国日本国特命全権大使と先方ポヒヴァ・トゥイオネトア・トンガ王国首相(Hon. Rev. Dr. Pōhiva Tu’i’onetoa,Prime Minister,Kingdom of Tonga)との間で、2018年5月16日署名・交換済みの無償資金協力「全国早期警報システム導入及び防災通信能力強化計画」(28億3,700万円)について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う工期延長等の事情から、贈与の限度額を30億4,400万円に変更することに関する書簡の交換が行われました。

  1. この協力は、トンガ全土において、防災無線システム、音響警報システム及びトンガ放送委員会の放送局の機材・施設の整備を支援することにより、同国の防災体制の強化を図り、同国の持続可能な発展に寄与するものです。
  2. この協力は、2018年5月18日及び19日に福島県いわき市において開催された第8回太平洋・島サミットにおいて、我が国政府が表明した支援の柱である「強靱かつ持続可能な発展の基盤強化」に資する協力として実施するものです。

 トンガ王国は、面積720平方キロメートル(対馬とほぼ同じ)、人口約10.3万人(2018年、世界銀行)、一人当たりの国民総所得(GNI)は3,400米ドル(2018年、世界銀行)。

  • (1)第8回太平洋・島サミット(PALM8)は2018年5月18日及び19日に福島県いわき市において開催。16の太平洋島嶼国・地域、オーストラリア及びニュージーランドの首脳級等が出席。トンガからはシカ副首相兼社会基盤・観光相(当時)が参加した。
  • (2)我が国は、PALM8において、ア 自由で開かれた持続可能な海洋、イ 強靱かつ持続可能な発展の基盤強化、ウ 人的交流・往来の活性化の3つを柱として、今後3年間でこれまでの実績も踏まえた、従来同様のしっかりとした開発協力の実施及び成長と繁栄の基盤である人材の育成・交流の一層の強化を表明した。