令和3年1月27日

 1月27日(現地時間同日)、パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにおいて、我が方、松田邦紀駐パキスタン・イスラム共和国日本国特命全権大使と先方アイダ・ギーマ国連児童基金(UNICEF)パキスタン代表(Ms. Aida Girma, UNICEF Representative in the Islamic Republic of Pakistan)との間で、無償資金協力「ポリオ感染拡大防止・撲滅計画」(供与額4.84億円)に関する書簡の交換が行われました。

  1. パキスタンは、アフガニスタンと並び、野生株ポリオウイルスが常在する国であり、我が国は、1996年から同国におけるポリオ撲滅に向けた支援をUNICEFと協力して継続的に行っています。ポリオ撲滅に向けた追加・集中的な対策を通じ、同国全土への感染拡大を防ぐことが喫緊の課題となっています。
  2. この計画は、パキスタンにおけるポリオの新規発症が新たに確認され、感染拡大の可能性が高い地域において、5歳未満児を対象に、集中的にポリオワクチン接種キャンペーンを実施するために必要なワクチンを調達するための資金を供与するものです。この協力により、約2,090万人の5歳未満児へのワクチン接種が可能となり、これら児童のポリオウィルスへの免疫向上及び同国におけるポリオ撲滅に貢献し、ひいては、同国から他国へのポリオ感染拡大を防止し、国際的なポリオ撲滅に向けた取組に寄与することが期待されます。

[参考]パキスタン・イスラム共和国基礎データ
パキスタン・イスラム共和国は、面積約79.6万平方キロメートル(日本の約2倍の大きさ)、人口2.12億人(2018年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)1,530米ドル(2019年、世界銀行)。