令和3年1月27日

 1月27日、茂木敏充外務大臣は、同日、国際エネルギー機関(IEA: International Energy Agency)とインドとの間で行われた戦略的パートナーシップ構築に向けた枠組み文書への署名を受け、IEA及びインドに対し祝辞を発出しました。

  1.  IEAとインドとの戦略的パートナーシップの構築については、IEAが非IEAメンバー国との協力を強化することを目的として、2019年に協議開始を決定したものです。
  2.  祝辞では、インドとIEAの協力関係の強化は、世界のエネルギー安全保障、グローバル・エネルギー・ガバナンス、持続可能なエネルギーの利用等の様々な分野における進展に大きく貢献するものであり、我が国としても、IEAとインドとの協力関係が更に進展するよう、積極的に貢献していく考えである旨述べました。
  3.  我が国としては、IEAを通じたエネルギー安全保障の強化に引き続き取り組んでいく考えです。

[参考]
(1)国際エネルギー機関(IEA)
 第1次石油危機後の1974年に、キッシンジャー米国務長官(当時)の提唱を受けて、OECDの枠内における自律的な機関として設立された国際機関。エネルギー安全保障の確保、経済成長、環境保護、世界的なエンゲージメントを目標とする。

(2)IEAとの戦略的パートナーシップ
  

  • 2015年の第25回IEA閣僚理事会において、アジアの新興国を中心とした非IEAメンバー国との協力を通じたグローバルなエネルギー安全保障を確保すべく、非メンバー国との協力に向けた制度的枠組み「アソシエーション」が始動した。
  • 2019年12月の第27回閣僚理事会において、一部のアソシエーション参加国のために、新たな地位「戦略的パートナーシップ」を創設することを目指し、インドとの間で協議を開始することに合意。枠組み文書署名後、具体的な協力内容に関しインドと協議を行い、「戦略的パートナーシップ」を立ち上げる予定。

(3)署名式動画別ウィンドウで開く