令和2年12月18日

 12月18日(現地時間17日)、コスタリカ共和国の首都サンホセにおいて、我が方、小松親次郎駐コスタリカ共和国日本国特命全権大使と先方アレハンドロ・ロッシ国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)コスタリカ事務所長(Mr. Alejandro Rossi, Director and Representative, UNOPS Costa Rica Project Office)との間で、供与額3億円の無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」に関する書簡の交換が行われました。

  1. コスタリカでは、人口10万人あたりの新型コロナウイルスの新規感染者数が中南米の中で第4位(12月16日)となるなど、新型コロナウイルスによる深刻な被害が続く中、同国の保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。本計画は、コスタリカに対し、保健・医療関連機材を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。
  2. 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、日本を含む全ての国の経済・社会にとっても大きな脅威であり、まさに人間の安全保障に直結した世界全体にとっての深刻な危機として国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。とりわけ、途上国等の保健・医療体制が脆弱な地域における感染拡大防止は、在留邦人の健康・安全に直結するのみならず、我が国への感染症流入を予防する観点からも極めて重要であり、我が国の経済・社会にも大きく影響し得る喫緊の課題です。
  3. 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべくこれらの国々の保健・医療体制の強化を支援していきます。更に、この支援が、「誰の健康も取り残さない」という目標の下、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現を含むSDGs達成のための基盤づくりに役立つことを期待しています。
[参考]コスタリカ共和国基礎データ
コスタリカ共和国は、面積約51,100平方キロメートル(九州と四国を合わせた面積)、505万人(2019年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約11,700米ドル(2019年、世界銀行)。