令和2年12月16日

  1. 外務省は、海外への漫画文化の普及と漫画を通じた国際文化交流に貢献した漫画作家を顕彰する目的で、日本国際漫画賞を主催しています。第14回目を迎える本年は、61の国・地域から過去最多となる383作品の応募がありました。新型コロナウイルス感染症の流行により、紙媒体を提出することが難しいという声が多数あったことから、今回初めて電子媒体での作品提出も認めたところ、応募数は過去最多を記録しました。
  2. 同賞の選考は、「コミック出版社の会」の協力による第1次選考会を経て、里中満智子氏(漫画家)を委員長とする第14回日本国際漫画賞審査委員会の厳正な審査により行われました。その結果、同賞実行委員会により、最優秀賞1作品(台湾)、優秀賞3作品(台湾、ベルギー、中国)を含む受賞作15作品が選ばれました。漫画が文化として根付き、応募数も多い台湾から、初めての最優秀賞受賞となりました。
  3. 第14回日本国際漫画賞授賞式は、来年2月頃、初めてオンラインにて開催する予定です。
  4. 最優秀賞及び優秀賞を受賞した作品は以下のとおりです。
  • (1)最優秀賞
    作品名:
    Funeral director【送葬協奏曲】
    作者:
    韋蘺若明(台湾)
  • (2)優秀賞
    • 作品名:
      The Illusionist on the Skywalk【歩道橋の魔術師 漫画版(阮光民巻)】
      作者:
      阮光民(台湾)
      原作者:
      呉明益(台湾)
    • 作品名:
      THE MUSE【ミューズ】
      作者:
      ORIOL(スペイン)
      原作者:
      ZIDROU(ベルギー)
    • 作品名:
      NANHAO AND SHANGFENG【南号と尚風】
      作者:
      布朗尼(中国)
[参考1]日本国際漫画賞とは
世界に広がる漫画文化を通じて国際交流と相互理解の輪を広げることを目的として、平成19年に麻生太郎外務大臣(当時)が創設。
日本国際漫画賞のWEBサイト:http://www.manga-award.mofa.go.jp/別ウィンドウで開く
[参考2]応募作品の概要
第14回目となる今回の日本国際漫画賞では、61の国・地域から過去最高となる383作品の応募があった。応募の多かった国・地域は、台湾(第1位:57作品)、中国(第2位:46作品)、タイ(第3位:22作品)。
[参考3]第14回日本国際漫画賞審査委員会のメンバー(委員長を除き50音順)
  • 里中満智子氏(漫画家)【委員長】
  • 赤松健氏(漫画家)
  • 永野のりこ氏(漫画家)
  • 藤田力氏(元漫画雑誌編集長)
  • 吉留博之氏(元漫画雑誌編集長)
[参考4]第14回日本国際漫画賞実行委員会のメンバー
  • 茂木敏充 外務大臣【委員長】
  • 梅本和義 国際交流基金理事長
  • 白石さや氏 東京大学名誉教授
  • 杉山恒太郎氏 株式会社ライトパブリシテイ代表取締役社長
  • フレデリック・L・ショット氏 通訳・翻訳家・作家
  • 横田清氏 小学館監査役