農林水産省
農林水産省と農研機構は、「スマート農業実証プロジェクト」の実証成果やスマート農業に関する最新の研究成果や製品などを動画を交えて紹介する「スマート農業推進フォーラム2020」を本日、農林水産省webサイトで公開します。
URLはこちら(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/index.html)
1. スマート農業実証プロジェクト(令和元年度採択課題)の実証成果
スマート農業実証プロジェクトは、ロボット、AI、IoTなど先端技術を生産現場に導入・実証し、経営効果を明らかにし情報発信することで、スマート農業の社会実装を加速化することを目的とした事業です。
現在、全国148地区(令和元年度69地区、令和2年度55地区、令和2年度補正24地区を採択)において実証を行っています。今般、令和元年度採択の全69地区について、各地区で取りまとめられた1年目の実証成果を中間報告として公表するものです。
スマート技術導入による効果としては、例えば、
- ロボットトラクタと有人トラクタの2台協調作業(砕土:無人、播種:有人)による播種作業で、作業時間が約3割削減(水田作)
- 営農管理システムで作業記録等をクラウド化したことにより、点在する700筆の圃場見回り時間が80日/年から39日/年に半減(露地野菜)
といったものがありました。
(注)実証成果の詳細等につきましては、各コンソーシアムの「お問い合せ先」までご連絡ください。
2. 農業者20名のREAL VOICE(リアルボイス)について(動画)
(左の動画)https://www.youtube.com/watch?v=5Qzanh-SPSI[外部リンク]
(右の動画)https://www.youtube.com/watch?v=5pLEiuTDoPE[外部リンク]
令和元年度の「スマート農業実証プロジェクト」水田作・畑作・園芸等の実証に取り組む15名の農業者の動画(「REAL VOICE」)に引き続き、新たに20名の農業者の成果やプロジェクトにかける想いなどを動画にとりまとめました。
農業者の主な声としては、
- 人的作業は疲労によって作業にブレが出るが、スマート農機導入でロスが減り、コスト削減につながる(水田作)
- スマート農業技術の導入により、熟練者以上に正確な作業が可能になった(露地野菜)
といったものがありました。
(注)動画制作に協力いただいた上記農業者の方へ取材を希望されるメディアの方は、下記の「お問い合せ先」までご連絡ください。
3. スマート農業技術に関する最新の研究成果(動画)
農研機構等の開発した27件の研究成果について、動画や図表を交えて紹介しています。
「スマート農業技術に関する最新の研究成果」で紹介している研究成果の一例
- (水田作)自動操舵機能付き田植機による疎植栽培時の省力性と経済性
- (果樹)AIによる温州みかん糖度予測手法を開発
- (畜産)多機能センサを用いた家畜の早期疾病検知技術
- (畜産)~放牧子牛の成長を見える化する~ 自動体重計測システム
- (茶)IoT技術・ロボット化技術を活用した大規模スマート茶業一貫体系
- (その他)予測を含む気象データを利用した、水稲、小麦、大豆の栽培管理支援システム
4. 民間企業のスマート農業関連製品の紹介(動画)
現時点で販売されている約190製品について、ロボットトラクタやほ場・施設環境モニタリング装置等の12の技術分類ごとに紹介しています。各技術分類の概要やメリット、価格帯の他、各社製品の動画等を交えて掲載しています。
「民間企業のスマート農業関連製品の紹介」で紹介している技術の一例
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ロボットトラクタ(3社)
- 無人でほ場内を自動走行(ハンドル操作、発信・停止、作業機制御を自動化)
- 1人で2台を操作可能(有人-無人協調システム)
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自動操舵システム(5社)
- ハンドルを自動制御し、設定された経路走行
- 作業の重複幅が減少し、単位時間あたり面積が約10~25%増加
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リモコン草刈機(8社)
- 急傾斜地や人が入りにくい耕作放棄地等での除草作業で使用可能な、リモコンにより遠隔操作する草刈機
- 作業時間を低減可能(刈払機の約80%(研究機関による実証値))
-
ほ場・施設環境モニタリング/制御装置(27社)
- ほ場やハウス内外の環境(温湿度、日射量、風速、二酸化炭素濃度等)を各種センサで自動測定し、タブレット等において確認可能
- データに基づく栽培により、ハウス内環境を最適に保ち、高品質化や収量の増加・安定化が可能(収量増加率 : 約15~25%)
お問合せ先
スマート農業実証プロジェクト(令和元年度採択課題)の実証成果及び
農業者20名のREAL VOICE(リアルボイス)(動画)
(農林水産技術会議事務局研究推進課)
担当者:長友、中西、吉田
代表:03-3502-8111(内線5893)
ダイヤルイン:03-3502-7438
FAX番号:03-3593-2209
スマート農業技術に関する最新の研究成果
(大臣官房政策課技術政策室)
担当者:加藤、後藤
代表:03-3502-8111(内線3127)
ダイヤルイン:03-6744-0408
FAX番号:03-6744-0204
民間企業のスマート農業関連製品の紹介
(生産局技術普及課)
担当者:山内、田中、平木
代表:03-3502-8111(内線4799)
ダイヤルイン:03-6744-2218
FAX番号:03-3597-0142