(令和元年12月17日(火曜日)15時15分 於:財務省)

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冒頭発言

【茂木外務大臣】昨日までですね,スペインのマドリードでASEMの外相会合が開かれておりまして,それに出席をしておりまして,先ほど羽田の方に戻りまして,今大臣折衝が終わったところであります。この後また,ラヴロフ外相との会談がありますので,夕方にはモスクワの方に飛びたいと,こんな風に思っております。
 大臣折衝の結果でありますが,外務省として重視をしております2点につきまして,お認めをいただきました。
 第一に,無償資金協力及び技術協力を含むODAを拡充することであります。この中には,自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた大洋州島嶼国への協力であったり,海上保安能力強化,さらには,国際的に知日派・親日派をですね,拡大していく,そして,海洋プラスチックごみ対策等ですね,SDGs,この推進といった重要な政策が含まれております。25億円。
 そしてまた,第二にですね,国際社会での「法の支配」を推し進めるべく,宇宙・サイバー等の新しい分野でのルール作りを日本が主導するための取組を拡充するとともにですね,国際裁判への対応,これを強化すること,この分野で約2億円。
 これらの予算を活用してですね,お認め頂きましたので,「包容力と力強さを兼ね備えた外交」をこれからもしっかりと推進していきたい,そんな風に思っております。

質疑応答

【記者】大臣,重点項目として挙げられていたODA予算ですけれども,大臣としてはこのODA予算を日本の外交にどう活かしていきたい,どう活きていくものだと思っていますか。

【茂木外務大臣】今申し上げたようにですね,私もちょうどスペインの前はスリランカの方に行っておりました。やはり,日本のですね,援助・支援に対する期待というのは非常に高い,これから連結性を強化していく,また,質の高いインフラの整備,こういったことを進めていく上でもですね,極めて重要な分野である,そんな風に考えておりまして,今回十分な予算をお認めいただきましたので,それを活用してですね,しっかりと進めていきたいと思っております。