1. 1 本27日(現地時間同日),タンザニア連合共和国のダルエスサラーム市において,我が方武田克利駐タンザニア臨時代理大使と先方ドト・M・ジェームス財務計画次官(Mr. Doto M. James, Permanent Secretary, Ministry of Finance and Planning)との間で,供与額2億円の水産機材の供与に係る無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名及び交換が行われました。

    2 タンザニアは,東アフリカ沿岸諸国で最大の20万㎢に上る排他的経済水域を抱えており,マグロを含む豊富な水産資源がありますが,タンザニア政府及び漁業従事者は沖合で操業できる漁船を有しておらず,水産資源を十分に活用できていない状況にあります。ほとんどの漁業従事者は零細で沿岸漁業に頼らざるを得ないことから,沿岸海域では水産資源の枯渇リスクが高まっています。

    3 この協力は,タンザニア政府に対し,沖合での操業が可能な漁船の他,魚の安全な流通に必要な水産関連機材(製氷機,冷蔵倉庫等)を供与することにより,同国の水産業の振興を図り,もって社会の安定化を通じた二国間関係の強化及びタンザニアの経済社会開発に寄与するものです。

    4 我が国は,2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において,アフリカにおけるブルーエコノミーの発展を支援する旨表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

    [参考]タンザニア連合共和国基礎データ
     タンザニア連合共和国の面積は94.5万平方キロメートル,人口は5,632万人(世界銀行,2018年),一人当たりGNI(国民総所得)は1,020米ドル(世界銀行,2018年)。