経産省・新着情報

2024年1月6日(土曜日)
13時39分~13時46分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

令和6年能登半島地震への対応状況について

今朝も、官邸での非常災害対策本部会議に出席しまして、最新の被害状況・対応状況について報告を行うとともに、経済産業省内の非常災害対策本部を開催しました。
まず、電力ですが、石川県全体で約23,600戸が停電しています。被害が甚大で長期化が見込まれる輪島市、珠洲市、能登町、穴水町におきましては、医療機関や福祉施設に加え、停電の続く避難所を優先して、配電線の復旧工事を重点的に実施し、あわせて、本日12時時点で避難所等の15の施設に電源車での代替供給を行っています。その結果、4つの市町に60程度あります、200人以上の被災者の方がおられる大きな避難所の半数以上は、通電済みとなったと報告を受けております。
さらに、本日の朝、経済産業省、北陸電力、首長の方を含む4市町、それぞれとの電力供給ミーティングを立ち上げました。現場の状況を直接伺うことで、ご要望の優先順位を明確化することができて良かったと考えています。いただいた情報も踏まえまして、本日、追加で、20を超える電源車による代替供給を行う予定であるとともに、さらなる派遣を進めるなど、残りの停電箇所の供給再開を加速化してまいります。

続いて、燃料ですが、能登北部の6市町にあるSS69件のうち、営業していると確認された数は、昨日の23件から5件増え28件となっています。在庫量に懸念のある、これらの市町に対し、燃料供給を進めていきます。昨日は、輪島市、珠洲市について、大型ローリーによりガソリン等をお届けすることができましたが、引き続き、本日も大型ローリー等による燃料輸送を実施し、必要量が行き届く状況に少しでも早く近づけていきたいと思っています。
また、被災地・避難所への物資の供給については、毛布、携帯トイレ、消臭剤、カセットボンベなど、必要な物資を石川県内の拠点に集積し、順次、トラックで輪島市、珠洲市、穴水町、能登町等の被災自治体に向けて発送しています。本日以降、寒さが強まることが予想されるところ、防寒物資、燃料等の集積と避難所への供給を強化していきます。また、集団での避難生活の長期化に備えまして、ダンボールベッドやパーテーションなどの物資についても調達の準備を進めていきます。加えて、自衛隊と連携しまして、コンビニやスーパーの商品等の支援物資の避難所への輸送も進めております。
仮設トイレは、昨日までに輪島市、珠洲市、七尾市内、内灘町等に、252基を発送しております。既に171機が到着しています。本日も追加で69基を輸送する予定です。到着した仮設トイレの設置も順次進めていき、石川県や被災地町のご要望満たす400基以上の早期配備を目指していきたいと思います。

最後に、被災された事業者の支援について申し上げます。昨日の対策本部における総理からの御指示を踏まえ、中小企業や個人事業主の方々を含めまして、よく現場の声を聞きながら、被災企業に寄り添った支援策の検討を進めてまいります。また、サプライチェーンへの影響把握に努め、その維持に万全を期してまいりたいと思います。
発生から5日が経過をしようとしておりますが、被災された方々は、冬の寒さも加わり、厳しい日々を送っておられます。経済産業省として、被災者に寄り添い、総力を上げて災害対策に取り組んでまいります。
この後、事務方からもブリーフィングを行いたいと思っています。
私からは以上です。

質疑応答

燃料不足解消の進捗

Q:先ほども燃料不足となっていた珠洲市や輪島市などへの大型ローリーによる燃料輸送が昨日から開始されたというお話がありましたが、燃料不足解消に向けた進捗状況についてお聞かせください。

A:まず、燃料が特に不足していた、輪島市、珠洲市を含む能登北部のSSに対して、本日も大型ローリーによる配送を行っており、各SSの在庫は相当回復する見込みです。一部SSでは一般車への給油を再開するとの報告も来ているところです。
これまで給油できなかった方も多いために、一部SSでは行列が発生していますが、このまま大型ローリーでの輸送が継続できれば、行列や販売量制限といったものも数日後には解消されるのではないかと見込んでおります。6市町では現在28件の営業を確認しているところですが、停電しているSSに対する電源車による電力供給など、さらなる営業再開に向けて後押しをしていきたいと考えております。

 

以上

最終更新日:2024年1月6日

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