プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し（令和5年7月）について

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し（令和5年7月）について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
今回、聞き取り結果に基づく、令和5年7月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。

2.概要：にんじん、はくさい、レタスが、お買い得の見込みです！！

にんじん、はくさい、レタスの出荷量が増加し、令和5年7月の価格は平年を下回る見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

にんじんベイクドチーズケーキ	きのこレタスカップ

また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357（外部リンク）

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)

にんじんを使ったおすすめレシピ
【にんじんベイクドチーズケーキ、【農業女子】人参たっぷりシンガポール鳥飯（外部リンク）等】

はくさいを使ったおすすめレシピ
【白菜で塩やきそば、【夏野菜】白菜とくらげのサラダ（外部リンク）等】

レタスを使ったおすすめレシピ
【きのこレタスカップ、【米粉】ひとくちロールレタス（外部リンク）等】

3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目	主産地 ( )書きは令和4年 7月の入荷 シェア	今後の生育及び出荷見通し	7月の価格見通し (平年(直近5か年平均)比)
だいこん	北海道(51%) 青森(37%)	青森県産に加え、北海道産の出荷も増加する。 主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
にんじん	青森(54%) 北海道(30%)	千葉県産中心の出荷から、青森県産中心の出荷へと切り変わる。 青森県・北海道において、6月上旬以降の気温高や適度な降雨により生育が前進傾向にあり、出荷量の増加が見込まれるため、7月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。	平年を下回って推移
はくさい	長野(89%)	長野県において、6月中旬以降の好天により生育が良好であり、出荷量の増加が見込まれるため、7月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。	平年を下回って推移
キャベツ	群馬(68%) 岩手(12%)	千葉県産・神奈川県産の出荷が減少し、群馬県産中心の出荷へと切り変わる。 主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
ほうれんそう	群馬(36%) 栃木(30%) 茨城(17%)	栃木県において、6月上旬以降の降雨等により生育が遅延傾向にあるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
ねぎ	茨城(52%) 千葉(14%)	主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
レタス	長野(88%)	長野県において、6月中旬以降の好天により生育が良好であり、出荷量の増加が見込まれるため、7月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。	平年を下回って推移
きゅうり	福島(41%) 岩手(12%) 秋田(10%)	埼玉県産・群馬県産の出荷が減少し、福島県産中心の出荷へと切り変わる。 福島県において、6月上旬以降の降雨や低温による生育の遅延がみられるものの、大幅な出荷量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
なす	群馬(36%) 茨城(21%） 栃木(20%)	高知県産の出荷が減少し、群馬県産・茨城県産中心の出荷へと切り替わる。 茨城県において、6月上旬以降の降雨により、生育が遅延傾向にあるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
トマト	北海道(18%) 岩手(12%) 栃木(11%) 青森(10%)	主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
ピーマン	茨城(45%) 岩手(25%)	主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
ばれいしょ	茨城(30%) 静岡(20%) 長崎(19%)	茨城県や静岡県において、6月上旬の台風や降雨による歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
さといも	鹿児島(48%) 宮崎(32%)	輸入は引き続き少量となるが、国内産は鹿児島県産に加え、宮崎県産の出荷割合が増加する。 鹿児島県において、6月の長雨による収穫作業の遅れが生じているものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
たまねぎ	兵庫(47%) 佐賀(20%)	主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移

注:「平年並み」とは、平年（過去5か年平均）との比率が90%以上、110%以下であることを示している。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 101KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/