首相官邸・新着情報

 内閣総理大臣の岸田文雄です。コンシューマー・グッズ・フォーラムグローバルサミット京都2023の開催を、心よりお祝い申し上げます。2013年の東京開催以来、2回目となる日本でのグローバルサミット開催とのことで、大変うれしく思います。
 G7の議長として、先月、G7広島サミットを主催いたしました。世界が歴史の転換点にある、との時代認識の下で、地政学的な競争と経済安全保障、気候危機・食糧危機、物価高騰など、世界が直面する様々な課題に、正面から向き合いました。広島という平和を象徴する地で、平和への結束と決意を示した今回のサミットは、歴史に名を刻むものとなったのではないかと感じています。
 広島が平和の象徴であるとすれば、今回、皆さんがお集まりいただいた京都は、日本の古都であり、日本が大切にしている「和」、Harmonyの文化の象徴です。グローバルサミットの間、皆さんが一たび京都の街に足を伸ばしていただければ、伝統的な日本の文化のみならず、歴史的地域と近代的な文化の調和を感じ、心に残る体験をしていただけると確信しています。
 この激動のときに、「和」の象徴である京都において、「Pursuit of Harmony in Turmoil」をテーマに、サプライチェーンの上流から下流まで、世界を代表する企業が参加し、グローバルサミットが開かれることは、大変意義深いことです。
 我が国は、社会的課題の解決を成長のエンジンとし、持続可能な社会を目指す新しい資本主義という考えの下、グリーン・トランスフォーメーション、人への投資などの政策を進めています。G7広島サミットでも、多くの国から、こうした考えに賛同いただきました。
 私が、こうした政策を進める上で、重要だと考えているのは、新たな時代に合わせた官民連携です。時代の変わり目だからこそ、政府と経済界の間で、将来ビジョンについての率直な意見交換を行い、共に、社会的課題の解決や、そのための投資に取り組んでいくことが必要です。
 より良いビジネスを通じた、より良い生活の実現という皆さんが掲げるビジョンは、普遍的な価値を表現するものであり、皆さんの活動は、日本が、そして世界が目指す、持続可能な社会の実現のために、不可欠なピースです。
 是非、今回のグローバルサミットが、こうしたビジョンを実現するために、実り多きものとなること、そして、会員の皆様方のますますの御活躍、御健勝を祈念して、私の祝辞とさせていただきます。ありがとうございました。

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