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 令和5年6月8日、岸田総理は、総理大臣官邸で第69回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました。

 会議では、統合イノベーション戦略2023の策定等について、議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「本日は、科学技術・イノベーションについて、重点的に取り組むべき政策を御議論いただきました。有識者議員の方々に改めて感謝申し上げます。本日の議論を踏まえ、3つの基軸で、政策を推進していきます。
 第1に、先端科学技術の戦略的な推進です。生成AI(人工知能)や量子などの技術が急速に進展し、先端技術開発や人材投資の国際競争が激化しています。本日デモを拝見したフュージョンエネルギーでも、早期実用化と産業化に向けた競争が始まっています。我が国も、ムーンショット型研究開発制度等を呼び水として、独創的な技術への研究開発投資を加速し、いち早く、社会実装につなげていきます。
 第2に、知の基盤と人材育成の強化です。大学ファンドと地域中核・特色ある研究大学の振興を両輪として、研究力強化に取り組むとともに、若手や女性など多様な人材の育成を強化します。また、AIについては、G7議長として創設した広島AIプロセスの下、信頼できるAIに向けた国際的な議論を深め、リスクに対応しつつ、利用の促進や、計算資源・データの整備・拡充を中心に、開発力の強化に取り組みます。
 第3に、イノベーション・エコシステムの形成です。多様な人材が、各々のポテンシャルをいかし、新たな産業創造や社会変革につながる環境を整備します。日米首脳会談で本格始動したグローバル・スタートアップ・キャンパス構想は、そのフラッグシップとなるプロジェクトです。MIT(マサチューセッツ工科大学)など、海外トップ大学の手法を学び、世界に通用するスタートアップの育成に取り組むとともに、全国でのスタートアップ人材の育成を促します。
 また、これらの3つの取組の基盤として、国立研究開発法人を中核とした研究機関の連携強化を図ります。
 本日議論いただきました統合イノベーション戦略2023については、速やかに閣議決定をしてまいります。高市大臣の下、関係府省が連携し、大胆な政策を、スピード感をもって、一丸となって進めてください。」

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