外務省・新着情報

令和5年4月18日

 4月18日午前10時50分から約30分間、林芳正外務大臣は、「核軍縮・不拡散」セッションを開催したところ、概要は以下のとおりです(G7各国の外相及び欧州対外活動庁(EEAS)事務次長(EU上級代表の代理)が参加)。

  1. 本セッションでは、冒頭、林大臣から、核を巡っては、欧州、アジア、中東の3地域で情勢が極めて厳しくなっており、ロシアの新START履行停止、北朝鮮の核・ミサイル開発やICBM発射等の挑発行為の継続、イランの核開発活動の拡大等に対する懸念を表明しました。
  2. また、林大臣から、岸田総理の「ヒロシマ・アクション・プラン」を紹介し、厳しい安全保障環境という「現実」を「核兵器のない世界」という「理想」に結びつける観点から、核兵器国と非核兵器国が共に参加するNPT体制の維持・強化を図り、その下で核軍縮を進めていくことが重要である旨述べました。さらに、ロシアによる核兵器の威嚇は断じて受け入れられず、ましてやその使用はあってはならないとのメッセージを出し続けることが重要であることなどを指摘しました。
  3. その上で、G7として、「核兵器のない世界」へのコミットメントを再確認するとともに、各国から「ヒロシマ・アクション・プラン」は「核兵器のない世界」の実現に向けた歓迎すべき貢献であるとの評価を得ました。また、G7として、中国の核戦力の拡大に対する懸念を共有し、核戦力の透明性の重要性を確認しました。そして、中国に対して戦略的なリスク低減に関する米国との対話に速やかに関与することを強く求めました。さらに、多国間輸出管理レジームを中心に軍事転用可能な品目・技術を管理する重要性を確認しました。
  4. 核軍縮・不拡散は5月の広島サミットでも重要なテーマであり、広島サミットに向け、引き続きG7として緊密に連携していくことを確認しました。

発信元サイトへ