外務省・新着情報

令和5年3月3日

 3月15日、「中央アジア+日本」対話・第12回東京対話が開催されます。今回は、「中央アジア・コーカサスとの連結性」をテーマとして行います。今回の会合では、昨年12月24日に東京で開催された「中央アジア+日本」対話・第9回外相会合での議論も踏まえ、ロシアによるウクライナ侵略によって、中央アジアからの海への出口としての重要性が一層高まっている「カスピ海」ルートの更なる活用を念頭に、中央アジア・コーカサス地域の連結性の強化、特に、物流の円滑化と日本の関与のあり方について、関係者の間で意見交換を行います。

 東京対話は、日本と中央アジア5か国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)の協力を促進するための枠組みである「中央アジア+日本」対話の一環として、有識者・実務者の参加を得て、公開シンポジウム形式で実施するものです。会合では、吉川ゆうみ外務大臣政務官による冒頭挨拶を予定しています。また、今回の会合では、中央アジアのみならず、中央アジアと海を結ぶ地域として重要なコーカサス地域からも実務者が参加予定です。

(参考1)「中央アジア+日本」対話(“Central Asia plus Japan” Dialogue) 

 中央アジアの安定と発展には地域共通課題の解決に向けた地域協力が不可欠との観点から、日本がその地域協力を促していくために平成16年に立ち上げた対話枠組み(同年8月、カザフスタンで第1回外相会合を開催)。直近では、令和4年12月に第9回外相会合を東京で開催。

(参考2)過去の東京対話実施実績と開催テーマ

第1回(2006年3月) 中央アジア地域統合の展望,中央アジアと域外国の関係
第2回(2007年1月) 水資源と電力を巡る中央アジア地域協力の展望
    中央アジアのエネルギー資源供給ルート多角化の展望
第3回(2009年2月) 中央アジアの土壌をめぐる環境協力,気候変動問題が中央アジア地域の環境に与える影響と対策
第4回(2010年2月) 中央アジア地域における今後の物流インフラ整備
第5回(2012年3月) 中央アジアの貿易投資促進における地域協力の役割(ASEANの経験を踏まえて)
第6回(2014年3月) 中央アジアにおける農業を通じた地域の発展
第7回(2015年3月) 中央アジア・シンポジウム
第8回(2016年3月) 中央アジアにおける連結性改善に向けた課題と地域協力の可能性
第9回(2016年9月) 知られざる中央アジア
第10回(2017年8月) 日・中央アジア関係の今と未来を展望する
第11回(2018年7月) 中央アジアの地域協力と地域安全保障の戦略的展望

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