外務省・新着情報

「グローバル・サウス」の定義

【読売新聞 阿部記者】総理の施政方針演説で、「グローバル・サウス」への関与を強化する旨発言されました。最近、いろいろなところで、「グローバル・サウス」という言葉が使われていると思うのですけれども、日本政府として、「グローバル・サウス」というものをどのように定義をしているのか、もしくは定義がなければ、どのような文脈で使っているのかなど、お考えをお聞かせください。

【小野外務報道官】「グローバル・サウス」につきましては、明確な、政府としての定義があるわけではなく、実際に様々な考え方がございます。しかしながら、一般的には、新興国・途上国を指すことが多いと承知しております。
 御指摘ありましたとおり、岸田総理からも、1月23日の施政方針演説におきまして、世界が直面する諸課題に、国際社会全体が協力して対応していくためにも、G7が結束し、いわゆるこの「グローバル・サウス」に対する関与を強化していくと述べられております。
 外務省としても、「グローバル・サウス」への関与の強化に向け、しっかりと取組んでいく方針です。

ニュージーランド首相の交代

【NHK 森田記者】話題変わりますが、今日、ニュージーランドで、ヒプキンス新首相が就任しました。前任のアーダーン前首相も女性リーダーとして注目もされましたし、去年、日本を訪れて、経済分野・安全保障分野の連携を確認しておりますけど、今回のアーダーン前首相の急な辞任表明の受け止めと、新首相に、今後の日本ニュージーランド関係の構築に向けて期待することをお願いします。

【小野外務報道官】本25日、ニュージーランドのアーダーン首相が退任され、ヒプキンス新首相が就任されたと承知しています。
 アーダーン前首相は、2017年の就任以来、そのリーダーシップの下で、日・ニュージーランドの「戦略的協力パートナーシップ」の強化に大きく貢献をされました。また、日本を含む世界中の女性のエンパワーメント、また、多様性の推進に御尽力をされたと評価をしています。
 ニュージーランドは、基本的価値を共有するインド太平洋地域の同志国です。我が国といたしましては、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、新たに就任されたヒプキンス新首相とも、緊密に連携をしていく考えです。

NATO事務総長の訪日

【朝日新聞 長﨑記者】1月末に、NATOの事務総長が来日して、総理とも会談が予定されています。会談で、NATOとの間のパートナーシップ協力計画、これの見直しも含めて、どのような議論・成果を期待されているかを教えてください。

【小野外務報道官】1月30日から2月1日まで、イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長が訪日されます。今般のNATO事務総長の訪日に際しては、ロシアによるウクライナ侵略をめぐる対応や、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を始めとする、「法の支配」に基づく、自由で開かれた国際秩序の維持と強化に向けた連携について、意見交換を行う予定です。
 また、日・NATO協力や地域情勢についても、幅広く意見交換を行う予定であります。今般のNATO事務総長の訪日が、日・NATO関係を一層強化する良い機会となることを期待しています。
 また、具体的な成果については、現時点においては何ら決まっておりません。

発信元サイトへ