外務省・新着情報
令和4年11月22日
11月22日（現地時間同日）、ブータン王国の首都ティンプーにおいて、武井俊輔外務副大臣及びタンディ・ドルジ・ブータン王国外務大臣（H.E. Dr. Lyonpo Tandi Dorji, Minister for Foreign Affairs of the Kingdom of Bhutan) の立会いの下、我が方、鈴木浩駐ブータン王国日本国特命全権大使（インドにて兼轄）と、先方チョキ・チョーデン・ブータン王国政府外務省二国間局長（Ms. Tshoki Choden, Director, Department of Bilateral Affairs, Ministry of Foreign Affairs of Royal Government of Bhutan）との間で、総額5億3,500万円を供与限度額とする無償資金協力「東部地域における保健医療サービス強化計画」に関する交換公文の署名が行われました。
- ブータンでは、厳しい地理的条件等の影響により地方部、特に山岳地帯である東部における医療体制の脆弱さが課題となっています。包括的なケアを提供できる医療機関が少ない上、地域に点在する小さな病院も含めて一部医療機材が老朽化しており、地域全体として十分な医療サービスの提供が確保されていないことが喫緊の課題となっています。
- この協力は、ブータン東部地域の医療機関に対し、母子保健分野を中心として医療機材を整備するものです。この協力により、包括的かつ高度な医療機関から小さな病院まで含めた地域全体の医療サービスの強化を図り、もって東部地域のユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進に寄与することが期待されます。
（参考）ブータン王国基礎データ
ブータン王国は、面積約3万8,394平方キロメートル（日本の九州程の大きさ）、人口約78.0万人（2021年、世界銀行）、1人当たりの国民総所得(GNI)2,840米ドル(2020年、世界銀行)。