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令和4年9月21日
第10回CTBTフレンズ会合でスピーチする岸田総理と、岸田総理の両隣でスピーチを聞く、ニーニスト・フィンランド大統領、ウォン・オーストラリア外相、およびジョリー・カナダ外相らの様子 第10回CTBT(包括的核実験禁止条約)フレンズ首脳級会合でスピーチする岸田総理(写真提供:内閣広報室)

 現地時間9月21日、午前11時20分(日本時間22日午前0時20分)から約60分間、国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、包括的核実験禁止条約(CTBT)フレンズ首脳級(ハイレベル)会合に出席したところ、概要は以下のとおりです。
 本会合は、本年8月の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議の一般討論演説において岸田総理大臣が開催を発表したものであり、CTBTフレンズ会合としては初めて首脳級で開催されたものです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣は開会挨拶を行い、8月のNPT運用検討会議の際に発表した「ヒロシマ・アクション・プラン」に触れつつ、CTBTの発効は同プランを進めていく上で重要な一歩であるとした上で、CTBTの普遍化及び早期発効、検証体制の強化の重要性を訴えました。
    その上で、日本として、特にアジア太平洋地域において批准国・未批准国の双方に対して条約の運用体制の整備・強化を一層積極的に支援していく旨、また、我が国国内に所在するものを含め、観測施設の維持・強化を進め、国際監視制度の一層の充実を図っていく旨を表明しました。(総理ステートメント(日本語)(PDF) 別ウィンドウで開く
  2. 続いて、ウォン豪外相による司会の下で、中満国連事務次長兼軍縮担当上級代表、フロイドCTBTO事務局長、CTBTOユースグループ代表、フレンズのメンバー国からニーニスト・フィンランド大統領他、その他の出席国からアザリ・コモロ大統領、パロリン・バチカン国務長官、アーダーン・ニュージーランド首相他がステートメントを行いました。また、今次会合の最後に共同声明が採択されました。(共同声明(日本語骨子)(PDF) 別ウィンドウで開く共同声明(英語原文)(PDF) 別ウィンドウで開く
  3. 我が国は、引き続き、CTBTの早期発効及び検証体制強化に一層貢献していくとともに、CTBTの早期発効を含め、「核兵器のない世界」の実現に向け、現実的かつ実践的な取組を一歩ずつ、粘り強く、着実に進めていく考えです。

[参考]
 CTBTフレンズは、CTBT発効促進の機運を維持・強化する観点で、2002年に日豪蘭が立ち上げたグループ(メンバー国は日、豪、蘭、加、フィンランド、独)。これまでに計9回、外相会合を開催。


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