外務省・新着情報

令和4年5月30日

 5月27日(現地時間同日)、ガーナ共和国の首都アクラにおいて、我が方、望月寿信駐シエラレオネ共和国日本国特命全権大使(ガーナにて兼轄)と先方バーバラ・クレメンスWFP(世界食糧計画)ガーナ事務所代表(Ms. Barbara Clemens, Representative and Country Director of Ghana, the World Food Programme)との間で、供与額5.02億円の無償資金協力「農業バリューチェーン強化計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. シエラレオネでは国民は米を主食としており、同国はアフリカでも有数の米消費国です。同国政府は米を重点農作物と位置付け、自給率及び生産性の向上に取り組んでいるものの、国内自給率は依然として低く、輸入に大きく依存している状況です。その背景として、米の収穫後の保存状態が悪いことや、低品質の精米により収穫高に対する売上高が低いこと等に起因し、ポストハーベスト・ロス(収穫後損失)が生じていることが挙げられます。加えて、収穫できる作物の種類が限られていることから、環境変化に対する脆弱性が高いこと等も課題となっています。
  2. 今回の協力は、シエラレオネの6県において、農業加工技術向上のための支援や生産性を高めるための土壌改良・保全を実施することにより、農業バリューチェーンの強化を図り、もって農業分野の持続的且つ安定的な経済成長の促進や、同国の開発の進展に向けた社会・経済基盤の整備に寄与するものです。
(参考)シエラレオネ共和国基礎データ

 シエラレオネ共和国の面積は約7万1,740平方キロメートル(日本の約5分の1)、人口781万人(2019年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は490米ドル(2020年、世界銀行)。


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