農林水産省・新着情報

金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年3月15日(火曜日)8時36分~8時43分 於: 衆議院分館第17委員室前
主な質疑事項
  • ウクライナ情勢による農林水産物の貿易への影響について
  • 生乳の需給緩和への対応について
  • 規制改革推進会議地域産業活性化ワーキンググループについて

質疑応答

  • ウクライナ情勢による農林水産物の貿易への影響について(1)

記者

  ウクライナ情勢をめぐって、ロシアの最恵国待遇を取り消すという議論があるかと思いますが、もし、そうなった場合の農林水産物の輸入などに対しての影響を教えてください。

大臣

  ロシアによるウクライナ侵略を非難するとともに、ウクライナとの連携を示すべく、3月12日にロシア及びベラルーシに対する制裁強化に向けたG7の首脳声明が発出されました。政府といたしましては、本声明を踏まえ、G7を始めとする国際社会と緊密に連携しながら、対応を検討しているところであります。このため、具体的な検討内容につきましては、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。

  • 生乳の需給緩和への対応について

記者

  春休みが近づいてきて、生乳の需給緩和がまた心配される時期になりました。現在の状況と農水省の対策、それから消費者への呼び掛けがありましたら、お願いします。

大臣

  3月から4月にかけては、生乳生産が増加する一方で春休みで学校給食が停止する時期であります。今年の春は生乳生産が好調に推移しているため、例年以上に需給が緩和する可能性があります。業界団体では、牛乳等の消費拡大キャンペーンに取り組むこととしておりまして、例えば、Jミルクは、先週、「給食のない日に牛乳飲もう!プロジェクト」と銘打って、子供たちの栄養バランス向上に焦点を当てたキャンペーンの取組を公表したと承知いたしております。農林水産省といたしましても、業界の取組を後押しするため、「NEW(乳)プラスワンプロジェクト」の一環として、農林水産省公式You Tube BUZZMAFFやテレビコマーシャルによって情報発信等を行っていきたい考えております。正月は、消費者の皆さん方の御協力でどうにか廃棄することがなくて済みましたけれども、今回はそれ以上に、特に生乳の生産が非常に好調なものですから、非常に我々も懸念しておりますので、是非、皆さん方も含めて消費者の皆さん方に牛乳を召し上がっていただきたいというふうに、心からお願いしたいと思っております。

  • 規制改革推進会議地域産業活性化ワーキンググループについて

記者

  生乳関係の規制改革について、昨日、規制改革推進会議のワーキンググループで、生乳取引の実態調査の結果を示されたと思いますけれども、結果についての受け止めと、今後の対応についてお聞かせいただけますでしょうか。

大臣

  昨日、生乳流通改革のフォローアップを議題として、規制改革推進会議の地域産業活性化ワーキンググループのヒアリングが開催されました。農林水産省からは、全国的な生乳取引の実態調査の結果と、調査結果を踏まえて生乳取引ガイドラインを作成しまして、「指定事業者が生乳取引を拒否できるルール違反の事例集」を見直したこと、また、それらを活用して、今後、研修や説明会を実施いたしまして、不公正な取引の防止を図っていくことについて説明いたしました。委員からは、全国調査につきましては、真摯に対応されたと評価された一方で、独占禁止法違反の行為が行われている可能性については、法令遵守に向けた取組を進めるべきといった意見が出されたと承知しています。委員からの指摘事項につきましては、現在整理を行っているところであり、今後、必要な対応を検討することといたしています。また、農林水産省といたしましては、昨日の議論を踏まえつつ、規制改革実施計画に基づき、年度内に生乳取引ガイドラインの作成や酪農家向けのパンフレットの見直しを行い、これらを公表したいと考えています。

  • ウクライナ情勢による農林水産物の貿易への影響について(2)

記者

  アメリカが、ロシアから海産物やウォッカなどの輸入を禁じましたが、日本として、何か対策など考えられていましたらお願いします。

大臣

  制裁措置につきましては、先ほどもお話ししたように、今後G7を始めとする国際社会と連携しつつ対応していくことになります。3月11日にアメリカが発表した措置の内容につきましては情報収集をしているところでありますが、日本政府の具体的な検討内容についてはお答えを差し控えたいと思います。

報道官

  他にございますでしょうか。それでは、これで会見を終わらせていただきます。

以上

 

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