外務省・新着情報

令和4年4月13日
正面を向き、デンディアス大臣と前腕部でタッチを交わす、林外務大臣の様子
 日・ギリシャ外相会談の様子
両大臣による、共同記者発表の様子

 4月13日、午後1時5分から林芳正外務大臣は、訪日中のニコス・デンディアス・ギリシャ共和国外務大臣(H.E. Mr. Nikos DENDIAS, Minister of Foreign Affairs of the Hellenic Republic)と会談(約30分間)及びワーキングランチ(約60分間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

 林大臣から、日本がギリシャに公使館を開設して100年の節目に、デンディアス大臣を日本に迎えることができ光栄である旨述べるとともに、日本とギリシャはともに海洋国家であり、自由で開かれた海洋秩序に共通の利益を有し、基本的価値を共有する同志国による結束した対応が重要であり、二国間及び国際場裡で連携を強化したい旨述べました。デンディアス大臣は、伝統的に良好な二国間関係を海洋分野や経済分野を始め、あらゆる分野で益々発展させていきたい旨述べました。

2 ウクライナ情勢

  • (1)ウクライナ情勢について意見交換が行われ、林大臣から、ウクライナ東部マリウポリ周辺におけるロシア軍の攻撃により、大勢のギリシャ系住民が亡くなったことについて哀悼の意を述べるとともに、我が国としてロシアによる非道な行為は断じて許容することができず、国際社会が一致してロシアに対して毅然と対応することの重要性に言及しました。また、マリウポリでの人道支援におけるデンディアス大臣のイニシアティブを高く評価する旨述べました。
  • (2)デンディアス大臣から、EUの一員としてギリシャも強力な対露制裁を行っていること、マリウポリやオデーサにおける人道状況等についての説明に加え、対露制裁はじめ日本の基本的立場を高く評価する旨述べました。

3 インド太平洋等

  • (1)林大臣から、NATOにおけるインド太平洋地域への関心増大を歓迎する旨発言するとともに、同じ海洋国家として、航行の自由をはじめルールに基づく国際秩序の推進に向けて日ギリシャ両国で協力していくことで一致しました。
  • (2)両大臣は、東アジア情勢、西バルカン情勢、国際場裡における協力等について意見交換を行いました。その中で、両大臣は、先月24日のICBM級弾道ミサイル発射や核問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応においても、引き続き連携していくことを確認しました。

発信元サイトへ