外務省・新着情報

令和3年11月22日
肘タッチで挨拶する両外相
外相会談の様子
共同記者会見の様子

 11月22日、午後5時頃から、林芳正外務大臣は、エウクリデス・アセベド・カンディア・パラグアイ共和国外務大臣(His Excellency Dr. Euclides Acevedo Candia)との間で日パラグアイ外相会談(約40分)及びワーキング・ディナー(約65分)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

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冒頭
 林大臣は、アセベド外相の訪日を歓迎しつつ、パラグアイは、約1万人の日系人を有する親日国であり、自由、民主主義、人権、法の支配等の基本的価値を共有する重要なパートナーである旨述べました。

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二国間関係

  • (1)双方は、国際社会におけるパワーバランスが加速的に、かつ複雑に変化している今こそ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のための一層の連携が必要である点で一致し、アセベド大臣から、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現への支持が表明されました。
  • (2)双方は、ポスト・コロナを見据え、両国の経済関係を活性化させる必要性ににつき一致しました。また、林大臣から、新型コロナの感染拡大により影響を受けたパラグアイの早期の経済回復、社会の活性化を一層後押しすべく、中小・零細企業を支援するための技術協力の実施の決定を伝えました。さらに林大臣から、日本はコロナ禍で必要とされる医療体制強化のための機材供与をしており、引き続き、インフラ整備を含め、パラグアイの経済社会開発のために、協力していく考えである旨述べました。
  • (3)アセベド大臣から、2025年大阪・関西万博にパラグアイが参加する旨表明があり、これに対して林大臣から、パラグアイとともに万博を開催できることを嬉しく思う旨述べました。
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地域情勢及び国際場裡における協力

  • (1)双方は、東アジアの地域情勢に関し意見交換を行い、現状についての認識を共有し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。林大臣からは、北朝鮮の拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を要請し、アセベド大臣から支持を得ました。
  • (2)双方は、気候変動、軍縮・不拡散等の各種国際課題において連携して対応していくことにつき一致しました。

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