外務省・新着情報

令和3年11月22日

 11月22日、午後6時20分から25分間、岸田文雄内閣総理大臣は、リー・シェンロン・シンガポール共和国首相(H.E. Mr. Lee Hsien Loong, Prime Minister of the Republic of Singapore)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、これまでの自らのシンガポール訪問に触れつつ、リー首相と緊密な関係を築いていきたい旨述べました。これに対し、リー首相から、内閣総理大臣就任への祝意が述べられました。
  2. 岸田総理大臣から、グリーン、デジタルなどの経済分野に加えて、安全保障分野の協力も一層強化していきたい、また、新型コロナ対策における連携を強化していきたい旨述べました。これに対して、リー首相からも、シンガポールが進めるスマート・ネーションと日本のデジタル田園都市構想の連携を含め、二国間関係を発展させるため日本との協力を更に強化していきたい旨述べました。
  3. 両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関するASEANアウトルック」の実現に向け協力を進めていくことを確認しました。
  4. 両首脳は、地域情勢についても意見を交わし、岸田総理大臣から東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みについて、強く反対する旨述べました。また、両首脳は北朝鮮情勢についても意見交換し、岸田総理大臣から拉致問題について理解と協力を求めました。
  5. 両首脳は、核不拡散条約(NPT)について、NPT運用検討会議に向けて一層連携していくことで一致しました。

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