令和3年8月2日

 我が国は東京電力福島第一原子力発電所での事故を受け、海域モニタリングデータの信頼性及び透明性の維持向上のため、2014年以降、国際原子力機関(IAEA)と海洋モニタリング・レビューにおける協力を行っています。

  1. 2017年から2020年の間に年1回、分析機関間比較(Interlaboratory Comparison (ILC))を実施し、IAEAと共同採取された海水、海底土、魚の試料について、IAEA及び日本の分析機関の放射能の分析結果を用いた分析機関間での結果の比較を行いました。
  2. 7月30日、IAEAは、上記のILCの結果を取りまとめ、報告書を公表しました。この報告書において、IAEAは、放射能の分析に参加した日本の分析機関の試料採取方法は適切であり、かつ、ILCの結果から、参加した日本の分析機関が引き続き高い正確性と能力を有している旨報告しています。 また、IAEAでは、ILCの紹介動画も合わせて公開しています。
  3. 本協力は今後も継続していく予定であり、今後の実施内容の詳細についてはIAEAとの間で調整中です。
[参考1]

 ILCとは、放射能を分析する機関が、試料の採取から分析までの過程において同一の試料を用いて放射能の測定及び分析結果の比較を行い、放射能の測定方法の適切さを確認するもの。

[参考2]