令和3年5月28日

 5月28日(現地時間同日)、タンザニア連合共和国のダルエスサラーム市において、我が方、新沼敬在タンザニア連合共和国日本国臨時代理大使と先方エマニュエル・ムパウェ・トゥトゥバ財務計画省次官(Mr. Emmanuel Mpawe Tutuba,Permanent Secretary, Ministry of Finance and Planning)との間で、2013年1月25日に書簡の署名・交換済みの無償資金協力「ダルエスサラーム市交通機能向上計画」(11億800万円)について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う工期延長等の事情から、贈与の限度額を12億9,900万円に変更することに関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. タンザニア最大の経済都市であるダルエスサラームは、同国の経済・物流の拠点であるとともに、マラウイ、ルワンダ、ブルンジ等の隣接内陸国に続く国際回廊の起点に位置します。同市内の交通量が増加する一方で、市内の道路網整備は進んでおらず、慢性化する交通渋滞の解消が喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、ダルエスサラーム市の中心から放射線状に走る2本の主要幹線道路を接続する「ゲレザニ道路」の拡幅と跨線橋の建設を行うものです。これにより、同道路の渋滞緩和を図り、同市の交通及び物流の円滑化に貢献することが期待されます。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

 タンザニア連合共和国の面積は約94.5万平方キロメートル、人口は約5,800万人(2019年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は約1,080米ドル(2019年、世界銀行)