令和3年5月21日

  1. 我が国は、セネガル共和国政府に対する債務救済措置(債務支払猶予方式)に関し、同国政府との間で交渉を行ってきた結果、このほど支払猶予条件の細目につき合意しました。これを受け、このための書簡の交換が5月21日(現地時間20日)、セネガルの首都ダカールにおいて、我が方、新井辰夫駐セネガル共和国日本国特命全権大使と先方アブドゥライ・ダウダ・ジャロ財政・予算大臣(H.E. Mr. Abdoulaye Daouda Diallo, Minister of Finance and Budget)との間で行われました。
  2. 今回の債務救済措置(債務支払猶予方式)は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)危機への対応として、2020年4月15日にG20財務大臣・中央銀行総裁会議及びパリクラブ(主要債権国会合)で合意した債務支払猶予イニシアティブ(DSSI)を受け、同年7月21日にパリクラブにおいて到達した結論に基づくものであり、概要は以下のとおりです。
  • (1)対象となる債務
    2020年3月24日より前に契約された借款契約に基づいて支払われる債務のうち、2020年5月1日から2020年12月31日までの間に弁済期限の到来した元本及び利子。
  • (2)対象となる債務の総額
    国際協力機構(JICA)関係債務
    約1,876万円
  • (3)支払方法
    2022年6月15日に始まる6回の均等半年賦払
  • (4)繰延金利
    国際協力機構(JICA)関係債務
    0.73%

 セネガルは面積約19.72万平方キロメートル(日本の約半分)、人口約1,585万人(2019年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は1,450ドル(2019年、世界銀行)。