令和3年3月10日

 3月10日(現地時間同日)、モンゴル国の首都ウランバートルにおいて、我が方、小林弘之駐モンゴル国日本国特命全権大使と先方アレックス・ヘイケンス国連児童基金(UNICEF)モンゴル事務所代表( Mr. Alex Heikens, Representative of the UNICEF Mongolia Office)との間で、供与額10億円の無償資金協力「新型コロナウイルス感染症その他公衆衛生上の緊急事態へのモンゴル国の対処能力強化計画(UNICEF連携)」に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。

  1. モンゴル政府は、隣国中国で感染者急増の傾向がみられた2020年1月から、段階的に国境閉鎖措置をとり、感染症の抑え込みを図ってきました。他方、早期から厳格な対応を図ってきたことに加え、モンゴルの輸出の約80%を占める中国との国境封鎖を早期に実施したことにより、モンゴル経済の急速な減退を招いています。こうした中、同国における社会・経済活動の再開に向けて、感染症等の蔓延に対して脆弱な保健・医療体制の強化を後押しすることが喫緊の課題となっています。
  2. 本事業は、モンゴルに対する保健・医療関連機材の供与等により、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与するものです。
  3. 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべく保健・医療体制が脆弱な国々を支援していきます。

 モンゴル国は、面積約156万4,100平方キロメートル(日本の約4倍)、人口約324万人(2018年、モンゴル国家統計局)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は3,580米ドル(2019年、世界銀行)。