令和3年3月2日

 3月1日(現地時間同日)、ナミビア共和国の首都ウィントフックにおいて、我が方、原田秀明駐ナミビア共和国日本国特命全権大使と先方ネトゥンボ・ナンディ=ンダイトワ・ナミビア共和国副首相兼国際関係・協力大臣(Hon. Netumbo NANDI-NDAITWAH, Deputy Prime Minister and Minister of International Relations and Cooperation of the Republic of Namibia)との間で、供与額3億円の無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換が行われました。

  1. ナミビアでは、2019年に過去35年で最悪の干ばつを受け、同年5月に緊急事態宣言が発出されました。同干ばつにより、水不足から多数の家畜が餓死するとともに、穀物の生産量が大幅に減少したことによる深刻な食糧不足が発生しました。その後、干ばつ被害の収穫への影響は改善しているものの、新型コロナウイルスによる活動制約や経済低迷の影響もあり、食料不足が続くとみられています。
  2. この協力は、ナミビア国民が直面する食料問題及び栄養不足の改善を目的として、我が国政府米(約4,900トン)による食糧援助を実施するものです。
  3. 我が国は2019年8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において「強靭かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、本件はこれを具体化するものです。

 ナミビア共和国の面積は約82.4万平方キロメートル(日本の約2.2倍)、人口は約250万人(2019年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は5,060米ドル(2019年、世界銀行)。