令和3年2月24日

 2月24日(現地時間2月23日)、ホンジュラス共和国の首都テグシガルパにおいて、我が方、福田紀夫駐ホンジュラス共和国日本国特命全権大使と先方リサンドロ・ロサレス・バネガス・ホンジュラス共和国外務・国際協力大臣(H.E. Mr. Lisandro Rosales Banegas, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Honduras)との間で、総額5.62億円となる2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。対象案件の概要は、以下のとおりです。

  1. 無償資金協力「経済社会開発計画」(ハリケーン災害復興関連機材供与)(供与額5億円)
     昨年11月、2つのハリケーンが上陸したホンジュラスでは、人口の3分の1以上に当たる460万人以上が被災、900以上の道路が寸断・損壊、130以上の橋梁が崩落・損壊、460以上の河川が決壊し洪水が発生するなど、甚大な被害を受けました。
     この協力は、ホンジュラス政府に対し、日本企業製品を含むハリケーン災害復興関連機材(エクスカベーター、ダンプトラック等)を供与するものです。この協力により、同国のハリケーン被害からの迅速な復旧・復興に貢献するとともに、自然災害に頻繁に見舞われる同国の災害対応能力を強化することが期待されています。
  2. 無償資金協力「国道一号線橋梁架け替え計画(詳細設計)」(供与限度額0.62億円)
     ホンジュラスの国道一号線は、北米・中南米大陸を結ぶ国際幹線道路であるパンアメリカンハイウェイの一部を構成し、地域及び同国の物流の要となる幹線道路です。国道一号線に位置し、1943年に建設されたグアシロペ橋は、老朽化が進んでおり、特にホンジュラスはハリケーン等の自然災害が頻発するため、地域の物流の要であり、また災害時の地域住民のライフラインとしての重要性を持つグアシロペ橋の早期架け替えが急務となっています。
     この協力は、国道一号線において、老朽化したグアシロペ橋を日本の技術を活用して架け替えるものです。この協力により、グアシロペ橋の安全性の確保を図り、地域及び同国の物流促進や経済の活性化に貢献するとともに、同国の災害対応能力の強化に寄与することが期待されています。

 ホンジュラス共和国は、面積約11万2,490平方キロメートル(日本の約3分の1)。人口約959万人(2018年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は2,350米ドル(2018年、世界銀行)。