令和3年1月22日

「科学技術外交推進会議」第2回会合の開催1

「科学技術外交推進会議」第2回会合の開催2

1月22日、鷲尾英一郎外務副大臣、松本洋一郎外務大臣科学技術顧問(外務省参与)及び狩野光伸次席科学技術顧問の出席の下、「科学技術外交推進会議」の第2回会合がオンライン形式で開催されました。

  1. 冒頭、鷲尾外務副大臣から、新型コロナ感染症等の課題に対処する上で、科学技術の役割と科学技術外交の重要性が増している旨述べました。また、米国の新政権発足をはじめとする様々な国際情勢の変化にも留意しつつ、科学的知見を生かした外交を展開し、国際社会でリーダーシップを発揮し連携を強化していきたい旨述べ、推進会議委員の知見と協力を得たい旨発言しました。
  2. また、松本科学技術顧問及び狩野次席科学技術顧問から、直近の活動概要として、各種シンポジウム登壇を通じた我が国の科学技術外交や科学技術イノベーションの動向・成果に関する対外発信や、各国外務省の科学技術顧問ネットワーク(FMSTAN)における新型コロナ感染症対応関連の議論等につき報告しました。
  3. 続いて、(1)科学技術と安全保障の連関、(2)地球の健康:食料システム転換のための科学技術、(3)デジタル・AI国際連携、(4)科学技術外交を支える我が国の科学技術力の基盤強化のテーマに沿って、政府・関係機関の取組現状が共有され、委員の間で、現状認識や課題、今後の方向性等について活発な議論が行われました。今後は、これらのテーマについてさらに議論を深めていく予定です。

[参考1]外務大臣科学技術顧問(外務省参与)
平成27年9月、外務大臣科学技術顧問として、岸輝雄東京大学名誉教授が任命され、令和2年4月1日、後任として、松本洋一郎東京理科大学学長が外務大臣科学技術顧問に就任。外務大臣科学技術顧問は、外務大臣の活動を科学技術面でサポートし、各国の科学技術顧問・国内外の科学技術分野の関係者との間で連携やネットワークの強化を図りながら、各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用等について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。また、我が国の科学技術イノベーションにつき対外発信を行うとともに、外務省員の科学技術リテラシー強化を図る。
なお、平成31年4月には、外務大臣次席科学技術顧問として、狩野光伸岡山大学教授が就任。

[参考2]科学技術外交推進会議(概要・委員一覧(PDF)
平成27年12月、岸田文雄外務大臣(当時)は、科学技術の各種分野における専門的な知見を外務大臣科学技術顧問の下に集め、我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため、「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし、その一環として、科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し、「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した。岸輝雄前科学技術顧問の任期終了とともに推進会議委員の委嘱も終了。
松本科学技術顧問の就任後、新たに委員の人選を行い、令和2年9月に20名に委員を委嘱し、第1回会合を開催(現在、推進会議のメンバーは、座長の松本顧問、副座長の狩野次席顧問を含め、合計22名。)。

[参考3]外務省科学技術顧問ネットワーク(FMSTAN: Foreign Ministries Science and Technology Advisors Network)
2016年2月、日、ニュージーランド、米国、英国が中心となり設立した、各国の外務省で活躍する科技顧問の非公式な国際ネットワーク。