令和2年12月28日

  1. 我が国は、モルディブ共和国政府に対する債務救済措置(債務支払猶予方式)に関し、同国政府との間で交渉を行ってきた結果、このほど支払猶予条件の細目につき合意しました。これを受け、このための書簡の交換が12月28日(現地時間同日)、モルディブ共和国の首都マレにおいて、我が方、柳井啓子駐モルディブ共和国日本国特命全権大使と先方アブドッラ・シャーヒド外務大臣(H.E. Mr. Abdulla Shahid, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Maldives)との間で行われました。
  2. 今回の債務救済措置(債務支払猶予方式)は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)危機への対応として、2020年4月15日にG20財務大臣・中央銀行総裁会議及びパリクラブ(主要債権国会合)で合意した債務支払猶予イニシアティブ(DSSI)を受け、同年9月14日にパリクラブにおいて到達した結論に基づくものであり、概要は以下のとおりです。
  • (1)対象となる債務
    2020年3月24日より前に契約された借款契約に基づいて支払われる債務のうち、2020年5月1日から2020年12月31日までの間に弁済期限の到来する元本及び利子。
  • (2)対象となる債務の総額
    国際協力機構(JICA)関係債務
    約6,858万円
  • (3)支払方法
    2022年6月15日に始まる6回の均等半年賦払
  • (4)繰延金利
    国際協力機構(JICA)関係債務
    0.79%
[参考]モルディブ共和国基礎データ
モルディブ共和国は、面積約298平方キロメートル。人口約51万人(2018年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は9,650米ドル(2019年、世界銀行)。