令和2年12月11日

 12月11日(現地時間12月10日)、ハイチ共和国の首都ポルトープランスにおいて、我が方、水野光明在ハイチ大使と、先方ブルーノ・マエス国際連合児童基金(UNICEF)ハイチ事務所代表(Mr. Bruno MAES, Representative, United Nations Children’s Fund in Haiti)との間で、供与額3億4,100万円の無償資金協力「定期拡大予防接種プログラム強化計画」(UNICEF連携)に関する書簡の交換が行われました。

  1. ハイチは中南米において最も経済的に困窮する国の一つであり、保健・医療施設の整備の遅れや高い貧困率を背景に、基本的な予防接種を全て受けられている児童は半数以下であるなど、定期予防接種の普及が優先課題の一つとなっています。ハイチ政府は定期予防接種の推進に取り組んできていますが、ワクチン購入費や人材の不足、脆弱なモニタリング体制などの課題が山積しています。
  2. この協力は、UNICEFとの連携の下、ハイチ全土において、定期予防接種に必要なMR(麻疹・風疹)ワクチン及び関連医療機材の供給、保健医療従事者の能力強化及びへき地における定期予防接種の普及に向けた活動を支援するものです。この協力により、1歳以下の児童のMRワクチン接種率の向上及び医療サービスの普及と質の向上を図り、ハイチにおけるウイルス性疾患による児童死亡率の低減に寄与することが期待されます。
[参考] ハイチ共和国基礎データ
ハイチ共和国は、面積約2.77万平方キロメートル(北海道の約3分の1)。人口約1,126万人(2019年、世界銀行)。1人当たり国民総所得(GNI)は790米ドル(2019年、世界銀行)。