令和2年12月1日

 12月1日(現地時間11月30日)、グアテマラにおいて、我が方、山元毅駐グアテマラ共和国日本国特命全権大使と先方ホルヘ・ペラサ・ブリーディー国際移住機関(IOM)エルサルバドル・グアテマラ・ホンジュラス事務所代表(Mr. Jorge Peraza Breedy, Chief of Mission for El Salvador, Guatemala and Honduras)との間で、供与額4.83億円の無償資金協力「潜在移民及び帰還移民の若年層に対する経済再統合支援計画(IOM連携)」(The Project for Economic Reintegration Assistance to Potential and Returned Migrants Youth)に関する書簡の交換が行われました。

  1. 米国からグアテマラに強制送還されるグアテマラ人不法移民数は、2017年には約6.5万人でしたが、2018年には約9.2万人へと急増し、2019年には10万人を超えました。近年、中米各国では、米国を目指す移民の増加、またそれに伴う治安の悪化が懸念されており、移民発生の要因の一つである貧困の改善が喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、首都グアテマラ市、ウエウエテナンゴ県、キチェ県及びソロラ県において、帰還移民の受入れ体制を強化するとともに、若年層に対する職業訓練や起業教育の機会を提供するものです。この協力により、潜在移民の発生抑止及び帰還移民の経済社会への再統合の促進を図り、もって多くの移民の出身地であるグアテマラの経済活性化と雇用拡大に寄与することが期待されます。
[参考]グアテマラ共和国基礎データ
 グアテマラ共和国は、面積約108,889平方キロメートル(北海道と四国を合わせた広さよりやや大きい)。人口約1,660万人(2019年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は4,610米ドル(2019年、世界銀行)。