令和2年10月20日

太平洋・島サミット中間閣僚会合1

太平洋・島サミット中間閣僚会合2

太平洋・島サミット中間閣僚会合3

 10月20日午後0時から約2時間、太平洋・島サミット中間閣僚会合(テレビ会議形式)が開催され、我が国から茂木敏充外務大臣が出席し、サイモン・コフェ・ツバル法務・通信・外務大臣(Hon. Simon KOFE, Minister of Justice, Communications and Foreign Affairs of Tuvalu)と共に共同議長を務めたところ、概要は以下のとおりです。

1 茂木大臣から、第8回太平洋・島サミット(PALM8)以降、日本が「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて太平洋島嶼国地域に対する取組を強化してきていることを説明しました。また、茂木大臣から、PALM8で表明した日本の支援策の進捗についても具体的に説明し、引き続き、各国のニーズを踏まえて支援や人材育成・人的交流を進めていきたい旨述べました。また、特に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく被っている大平洋島嶼国に対し、日本が技術支援や医療物資・保健医療機材の供与等を実施してきていることも取り上げました。

2 これらに対し、PIF加盟国等から、自由で開かれた持続可能な海洋秩序、強靱かつ持続可能な発展、人的交流・人材育成という、PALM8で協力の柱とされた全ての分野において日本がコミットメントを着実に実施し、大平洋島嶼国に対する支援を推進してきていることに対する高い評価と深い謝意の表明がありました。

3 さらに、北朝鮮への対応を含む国際場裡における協力について意見交換を行い、今後も日本と太平洋島嶼国が緊密に連携していくことを確認しました。茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向け、引き続きの理解と協力を求めました。

4 最後に、日本とPIF加盟国等は、来年の第9回太平洋・島サミット(PALM9)に向けたビジョンと優先事項について意見交換を行い、PALM9の成功に向け、引き続き緊密に連携していくことを確認し、議長総括仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く)を採択しました。

[参考]参加国等

ツバル  サイモン・コフェ法務・通信・外務大臣
サモア  トゥイラエパ・ルペソリアイ・ネイオティ・アイオノ・サイレレ・マリエレガオイ首相兼外務貿易大臣
トンガ  ポヒヴァ・トゥイオネトア首相兼公営企業大臣
ニウエ  ダルトン・エマニ・マカマウ・タンゲランギ首相兼外務大臣
クック  マーク・ブラウン首相兼外務・移民大臣
パラオ  ファウスティナ・K・ルウール・マルグ国務大臣
フィジー  セルイラトゥ村落離島開発・災害管理大臣兼防衛・国家安全保障・警察大臣
ソロモン  ジャーマイア・マネレ外務貿易大臣
ミクロネシア  カンディー・A.・エリエイサー外務大臣
マーシャル  キャステン・N・ネムラ外務・貿易大臣
バヌアツ  マーク・アティ外務・国際協力・貿易大臣
パプアニューギニア  セキエ・アギサ外務国際貿易副大臣
ナウル  アステリオ・アッピ公務員・外務・貿易・多文化・ナウル航空公社副大臣
キリバス  デイヴィッド・テアーボ駐フィジー高等弁務官兼PIF政府代表
仏領ポリネシア  マニュエル・テライ大統領府国際・欧州・太平洋問題代表
ニューカレドニア  フランソワ・ベウエ対外関係局長
オーストラリア  マリズ・ペイン外務大臣兼女性大臣
ニュージーランド  ジョナサン・キングス外務貿易省副次官
PIF事務局  フィリモン・マノニ事務局長

[参考]太平洋諸島フォーラム(PIF)
 1971年8月、第1回南太平洋フォーラム(SPF:PIFの旧名称)首脳会議が開催されて以来、大洋州諸国首脳の対話の場及び地域協力の核として発展。現在、16か国・2地域が加盟し、政治・経済・安全保障等幅広い分野における地域協力を行っており、事務局はスバ(フィジー)に所在。毎年1回総会を開催し、最終日に総会コミュニケを採択している。