令和2年5月8日

 5月8日午後4時30分頃から約30分間,茂木敏充外務大臣は,アランチャ・ゴンサレス・ラジャ・スペイン外務・EU・協力相(H.E.Ms. Arancha Gonz¬ález Laya, Minister of Foreign Affairs, European Union and Cooperation of Spain)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,茂木大臣から,新型コロナウイルス感染症の被害の大きいスペインへの御見舞を伝達するとともに,スペイン政府及び国民の状況改善に向けた努力への敬意を表したのに対し,ゴンサレス外相から,それに対する謝意が述べられるとともに,スペインにおける感染症拡大防止の取組状況について説明がありました。

2 両大臣は,新型コロナウイルス感染症への対応について,各国の情報・教訓・知見を共有することや,治療薬の開発に向けて協力することが重要であるとの点で一致しました。

3 茂木大臣から,自由,民主主義,人権,法の支配といった普遍的価値を共有する戦略的パートナーであるスペインとの間で,自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力を含め,協力の具体化に努めたい旨述べました。これに対し,ゴンサレス外相から,日スペイン関係は歴史的に緊密な関係にあり,企業間協力や人的協力を含め幅広い分野で関係を強化したいと発言がありました。

4 両大臣は,新型コロナウイルス感染症対策について,引き続き緊密に情報共有・協力していくことで一致するとともに,新型コロナウイルス感染症が終息し,交流を再開できる状況になった際には,日西シンポジウムを含む多層的な人的交流の活用を含め,二国間関係の一層の発展に向けて協力してことで一致しました。