令和2年4月27日

1 4月27日, 軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)は高級実務者レベルで共同メッセージ(PDF)別ウィンドウで開くを発出しました。同メッセージの概要は以下のとおりです。

2 新型コロナウイルス感染症の国際的な影響により延期となった核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議に関し,4月27日が同会議の初日となる予定の日であったことに鑑み,NPDIは,同会議を延期するとの合意を支持し,同会議の延期後の日程に関し締約国と調整を行うスラウビネン議長候補の尽力を歓迎する。また,NPDIは,同会議の新たな日程設定に係る議長候補及びビューローの努力を引き続き完全に支持する。

3 NPDIは,2020年がNPT発効50周年及びNPDI設立10周年を迎えることに鑑み,2019年11月23日に名古屋において発出したNPDI外相声明に従って,透明性の更なる促進やNPT運用検討プロセスの強化等を通じてNPTに引き続き貢献するとともに,NPTの3本柱に関するコミットメント及び法的拘束力のある義務の履行を強化するための措置を促進し続けていくことを強調する。

4 NPDIは,橋渡し役として尽力し,NPT運用検討会議が開催されるまでの間,核兵器国と非核兵器国に対するNPDIの前向きな関与を深化していく決意を表明する。

5 NPDIは,NPTが過去50年にわたり行った貢献の支持に引き続き強くコミットするとともに,核兵器のない世界というNPTの究極的な目標を達成することに引き続きコミットする。NPDIは,運用検討会議の延期がこれらの問題の緊急性を減じるものではないことを強調する。核不拡散及び核軍縮は引き続き国際社会の継続的な関心に値する。

[参考]NPDIとは(PDF)別ウィンドウで開く
 2010年5月の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議における合意事項の着実な実施に貢献すべく,同年9月,日本とオーストラリア主導で,志を共有する非核兵器国と共に立ち上げた地域横断的グル-プ。メンバー国は日豪の他,ドイツ,ポーランド,オランダ,カナダ,メキシコ,チリ,トルコ,UAE,ナイジェリア及びフィリピン。前回外相会合(第10回)は2019年に名古屋において開催し,NPDI外相共同声明仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く)を発出した。