1. 1 本年1月22日から29日まで,外務省が推進するMIRAIプログラムの一環として,中央アジア・コーカサス地域の8か国から,「法の支配」をテーマとして,若手法律実務家(弁護士,検察官,政府職員等)及び法律を専門とする大学院生・大学生計32名(各国から4名ずつ)を訪日招へいします。

    2 本年度の本グループのテーマである「法の支配」は,昨年度に続くものです。2018年9月に我が国が発表した「コーカサス・イニシアティブ」には,本プログラムを活用した「法の支配」を担う人造りへの支援が含まれているほか,昨年5月にタジキスタンで開催された「中央アジア+日本」対話・第7回外相会合で発表された共同声明においても,「法の支配」の確保のための貢献及び取組に対する歓迎の意が表明されており,今回の招へいは,これらの協力を実施する取組の一つとなります。

    3 一行は,訪日中,最高裁判所,東京地方裁判所,法律事務所,早稲田大学法科大学院等において,視察,裁判の傍聴,日本の刑事訴訟・行政訴訟,国際紛争処理等に関する研修を行います。また,広島及び京都を訪問し,平和記念資料館の視察,被爆者による講話の聴講,日本の伝統文化体験等を行う予定です。

    4 本プログラムを通じて,各国の参加者が「法の支配」に対する理解を深め,帰国後も日本で得た経験を積極的に実務に活用し,また,研修内容や文化体験等につき積極的にSNSやメディア等で発信していくことが期待されます。

    5 第4グループに参加予定の8か国は,以下のとおりです(五十音順)。
      アゼルバイジャン,アルメニア,ウズベキスタン,カザフスタン,キルギス,ジョージア,タジキスタン,トルクメニスタン

    [参考1]MIRAI(Mutual-understanding, Intellectual Relations and Academic Exchange Initiative)プログラム
     平成27年を初年度とし,本年度で5年目を迎える招へいプログラム。欧州及び中央アジア・コーカサス地域からの大学生・大学院生,若手社会人に対し,日本の政治,経済,社会,歴史,文化及び外交政策について理解を深める機会を提供するとともに,同世代の日本人学生や若手実務者との知的交流を行い,相互理解を促進する事業。

    [参考2]MIRAIプログラムでは令和元年度は下記48カ国から合計165名をテーマ別に5グループに分けて招へい予定。

    アイスランド,アイルランド,アゼルバイジャン,アルバニア,アルメニア,イタリア,ウクライナ,ウズベキスタン,英国,
    エストニア,オーストリア,オランダ,カザフスタン,キプロス,ギリシャ,キルギス,クロアチア,コソボ,ジョージア,スイス,
    スウェーデン,スペイン,スロバキア,スロベニア,セルビア,タジキスタン,チェコ,デンマーク,ドイツ,トルクメニスタン,
    ノルウェー,ハンガリー,フィンランド,フランス,ブルガリア,ベラルーシ,ベルギー,ポーランド,ボスニア・ヘルツェゴビナ,
    ポルトガル,マケドニア,マルタ,モルドバ,モンテネグロ,ラトビア,リトアニア,ルーマニア,ルクセンブルク。

    [参考3]実施団体
     株式会社JTB