1.  1月19日,外務省飯倉公館において,外務大臣及び防衛大臣共催による「日米安全保障条約60周年記念レセプション」が開催され,安倍晋三内閣総理大臣,麻生太郎副総理兼財務大臣を始め,日本及び米国の政府関係者,国会議員,有識者等,約250名が参加しました。

     冒頭,安倍晋三内閣総理大臣,茂木敏充外務大臣が挨拶を行い,続いて,ジョセフ・ヤング駐日米国臨時代理大使,ケヴィン・シュナイダー在日米軍司令官,アイゼンハワー元米国大統領の孫のメリー・ジーン・アイゼンハワー氏が挨拶を行いました。その後,河野太郎防衛大臣が乾杯の挨拶を行いました。

     安倍総理は挨拶の中で,日米安全保障条約調印に臨んだアイゼンハワー元大統領と岸元総理とのやり取りを振り返りながら,日米安保条約は,いまや,いつの時代にもまして不滅の柱であり,アジアと,インド太平洋,世界の平和を守り,繁栄を保証する不動の柱である旨述べました。また,同盟強化の努力を日夜続けた人々に,深い感謝をささげるとともに,「希望の同盟」である日米同盟の希望の光を,更に輝かせる旨表明しました。

     また,茂木外務大臣からは,先般の米国サンフランシスコ訪問の際に,ポンペオ国務長官との間で日米同盟の更なる強化を進めることで一致した旨紹介するとともに,日米同盟の発展に大きな貢献をされたジョージ・シュルツ元米国国務長官から「当時,安倍晋太郎外務大臣とは,完全な相互信頼の上に,公私にわたり非常に親密な関係を築いていました。私が常々モットーとしているのは『世の中で通用するのは信頼だ』であり,我々二人はそうした信頼を共有していました。」との安倍総理宛メッセージを紹介しつつ,その上で,現在の日米関係は安倍総理とトランプ米大統領の強い信頼関係によって,かつてなく強固であり,日米同盟を深化させてきた先人たちに心より敬意を表すとともに,外務大臣として日米同盟の一層の強化に努める決意である旨述べました。

     また,河野防衛大臣からは,日米安保条約は我が国の防衛のみならず,米軍の前方展開,そして地域の平和の礎となったとしつつ,現下の安全保障環境の下での日米同盟の重要性を強調しました。

     これに対し,米国政府を代表し,ヤング臨時代理大使が,過去60年もの間,偉大な両国の盤石な同盟は,米国,日本,インド太平洋地域,そして世界全体の平和,安全及び繁栄に不可欠な役割を果たしてきたことを讃えるトランプ米大統領の記念メッセージを代読した上で,変化し続ける安全保障環境の下,同盟を更に発展させていきたいとする米国政府の方針を改めて表明しました。

     今回のレセプションでは,旧・日米安全保障条約署名本書並びに,日米安全保障条約署名本書及び批准書の展示を行うとともに,旧・日米安全保障条約及び日米安全保障条約の署名式やトモダチ作戦,安倍総理とトランプ大統領の海上自衛隊の護衛艦「かが」訪問等の写真の展示を行い,日米安全保障条約60周年を祝福しました。