1.  本12日午後3時05頃から約45分間,茂木敏充外務大臣は,訪日中のマーク・ミリー米統合参謀本部議長(陸軍大将)(General Mark A. Milley, Chairman of the Joint Chiefs of Staff)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,茂木大臣から,ミリー議長の就任への祝意を表するとともに,「日米同盟はインド太平洋の平和,安全,繁栄の礎であり,日米同盟の対処力・抑止力の一層の強化や,『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて,連携と協力を深めたい」旨述べました。これに対し,ミリー議長から,「今回の外遊は統合参謀本部議長として初めてのものであり,自分が訪問先としてアジア地域を選択したのは,米国の安全保障にとって非常に重要であることを示すためである。また,日本を最初の訪問先として選んだのは,日米同盟が強固であり,軍事当局間の強力な関係,更には日本国民との良好な関係を示しており,今後も良好な日米関係を維持していくことにコミットする」旨述べました。

    2 続けて,双方は,日米安保・防衛協力や地域情勢について幅広く意見交換を行いました。双方は,東シナ海及び南シナ海における現状を変更しようとする一方的な試みに関し,深刻な懸念及び強い反対の意を表明するとともに,北朝鮮による弾道ミサイル発射事案を含め,北朝鮮をめぐる最新の情勢について意見交換を行い,日米韓の連携の重要性や北朝鮮のCVIDを目指していくことを確認しました。また,引き続き,「瀬取り」対策を含め,安保理決議の履行に向け,日米で緊密に連携していくことで一致しました。

    3 茂木大臣から,在日米軍の安定的駐留のためには地元の理解が不可欠であり,安全な訓練実施,事件事故での円滑な対応のために緊密に協力していくよう求めました。