1.  本31日午前10時55分頃から約25分間,茂木敏充外務大臣は,訪日中のフィリップ・デービッドソン米インド太平洋軍司令官(Admiral Philip S. Davidson, Commander, U.S. Indo-Pacific Command)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭,茂木大臣から,「日米同盟はインド太平洋の平和,安全,繁栄の礎であり,日米同盟の対処力・抑止力の一層の強化や,『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて,連携と協力を深めたい」旨述べました。これに対し,デービッドソン司令官から,「日米同盟は地域の平和と安定の礎であり,米国にとって日米同盟は世界の中で最も重要な同盟である」旨述べるとともに,「今般の首里城の火災に対して沖縄を含む日本国民の悲しみを共有する,また,先般の台風19号による被害者に哀悼の意を表する」旨述べました。

    2 続けて,双方は,日米安保・防衛協力や地域情勢について幅広く意見交換を行いました。双方は,東シナ海及び南シナ海における現状を変更しようとする一方的な試みに関し,深刻な懸念及び強い反対の意を表明するとともに,北朝鮮による弾道ミサイル発射事案を含め,北朝鮮をめぐる最新の情勢について意見交換を行い,北朝鮮のCVIDを目指していくことを確認し,引き続き,「瀬取り」対策を含め,安保理決議の履行に向け,日米で緊密に連携していくことを確認しました。

    3 双方は,日米同盟の抑止力を維持しつつ,沖縄を始めとする地元の負担軽減を図る観点から,普天間飛行場の辺野古移設及び在沖縄海兵隊のグアム移転を始めとする在日米軍再編を着実に進めるとのコミットメントを再確認しました。また,茂木大臣から,在日米軍の安定的駐留のためには地元の理解が不可欠であり,安全な訓練実施,事件事故での円滑な対応のために緊密に協力していくよう求めました。