1.  本4日,午後7時35分から約90分間,河野太郎外務大臣は,訪日中のモアヴェロ=ミラネージ・イタリア共和国外務・国際協力大臣(Prof. Enzo MOAVERO MILANESI, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Italian Republic)とワーキングディナー形式で日伊外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭
     河野大臣から,モアヴェロ大臣の訪日を歓迎するとともに,G20大阪サミット及びG20外相会合の成功に向けて,自由,民主主義,人権,法の支配等の基本的価値を共有するイタリアと緊密に連携していきたい旨述べました。これに対しモアヴェロ大臣から,両国は真の友好国であり,未来に向けて協力していきたい旨述べました。

    2 二国間関係
    (1)両大臣は,本年4月の日伊首脳会談において,コンテ首相から自由で開かれたインド太平洋への支持が表明されたことを踏まえ,具体的協力案件の形成に向けて連携していくことで一致しました。
    (2)両大臣は,日伊防衛装備品・技術移転協定の発効を歓迎し,具体的な協力実現に向けて,防衛当局間の対話を促していくことを確認しました。
    (3)河野大臣から,本年8月に予定されるTICAD7へのイタリアからの出席やサイドイベントの実施を歓迎し,両大臣はアフリカにおける日伊協力の強化に向けて連携していくことで一致しました。
    (4)河野大臣から,日伊映画共同製作協定に向けた交渉開始を歓迎し,両大臣は,映画を始めとする幅広い分野で,文化大国たる両国の交流活性化に向けて取り組む旨を確認しました。

    3 日EU関係
    (1)英国のEU離脱に関し,河野大臣から「合意なき離脱」を回避する重要性を述べ,モアヴェロ大臣は賛同しました。
    (2)また,河野大臣から,日本産食品のEUによる輸入規制の早期撤廃に向けた協力を要請しました。

    4 地域情勢
     両大臣は,北朝鮮問題など,様々な地域情勢につき,意見交換しました。