平成28年11月28日(月),金田法務大臣は,来日中のフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官(Mr. Filippo Grandi, United Nations High Commissioner for Refugees(UNHCR))による表敬訪問を受けました。概要は以下のとおりです。

 金田法務大臣から,シリアをはじめ深刻化,長期化する各地の人道危機により,国際社会が第二次世界大戦以降,最大の難民,避難民の数に直面していると言われる中で,その解決のためには国際社会が心を一つにして協力していくことが重要と認識していること,難民の適切な保護のためにUNHCRと法務省との協力関係は極めて重要であり,これまでのUNHCRからの多大な協力に謝意を表するとともに,今後もこの協力関係をより発展させていきたいことなどを述べられました。


グランディ難民高等弁務官と握手される金田法務大臣

 これに対し,グランディ難民高等弁務官は,法務省とUNHCRとの協力関係は非常に強いと認識しており,今後も日本の難民認定制度の効率化における技術支援を続けていきたいこと,UNHCRが各国政府に対して提案・推進している収容代替措置に関し,日本で実施されているパイロットプログラムを歓迎すること,第三国定住プログラムが続行されていることを歓迎するとともに,同プログラムの段階的な拡大に向けUNHCRとしても協力したいことなどを述べられました。

グランディ難民高等弁務官と会談する金田法務大臣