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プレスリリース

「北太平洋漁業委員会(NPFC)第8回年次会合」の結果について

令和6年4月18日
水産庁

令和6年4月15日(月曜日)から18日(木曜日)まで、「北太平洋漁業委員会(NPFC)第8回年次会合」が開催され、(1)サンマの漁獲管理措置、(2)マサバの資源管理措置の採択等が行われました。

1.北太平洋漁業委員会(NPFC)とは

北太平洋漁業委員会(NPFC*)は、北太平洋の海洋生態系を保護しつつ、条約水域(北太平洋公海)における漁業資源の長期的な保存及び持続可能な利用の確保を目的とする「北太平洋における公海の漁業資源の保存及び管理に関する条約」(北太平洋漁業資源保存条約)に基づいて設立された地域漁業管理機関です。
我が国の漁船は本条約の条約水域において、サンマ、イカ等を対象とした漁業を行っています。
*NPFC:North Pacific Fisheries Commission

2.開催日程及び場所

日程:令和6年4月15日(月曜日)から18日(木曜日)まで
場所:大阪府立国際会議場(大阪府大阪市北区中之島5丁目3-51)(web併催)

3.参加国・地域

日本、カナダ、ロシア、中国、韓国、米国、バヌアツ、台湾、EU(9ヶ国・地域)

4.我が国出席者

福田工(ふくだ たくみ)水産庁資源管理部審議官(我が国代表)、太田農林水産省顧問(NPFC議長)ほか、水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構及び漁業関係団体の関係者

5.結果概要

(1)サンマの資源管理
資源水準に応じて総漁獲可能量(TAC)を算出する漁獲管理規則が合意されました。同規則では、直近の資源水準からTACが算出されるものの、毎年のTACの変動の幅は対前年比10%までとされています。
この漁獲管理規則により、2024年の公海におけるTACは昨年の年次会合で合意した15万トンから13.5万トンに削減(分布域全体の年間漁獲量は、同25万トンから22.5万トン以内に抑制)されることとなりました。

(2)マサバの資源管理
公海におけるマサバの漁獲量を10万トン(うちまき網8万トン、トロール2万トン)に制限する措置が合意されました。

(3)その他
天皇海山海域での底魚漁業について、脆弱な海洋生態系を保護するため、禁漁期間の拡大など、措置が強化されました。
なお、天皇海山の一部海域における底びき網漁業の禁止等についても議論がなされ、今後継続して審議していくこととなりました。

6.その他

<添付資料>
北太平洋漁業委員会(NPFC)の概要(PDF : 122KB)

お問合せ先

資源管理部国際課

担当者:田上、内田
代表:03-3502-8111(内線6747)
ダイヤルイン:03-3591-1086


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