外務省・新着情報

令和6年3月28日
  1. 3月28日(現地時間)、国連安全保障理事会(安保理)において、米国提案の国連安保理北朝鮮制裁委員会専門家パネルのマンデートに関する安保理決議案が、ロシアの拒否権行使により否決されたことは遺憾です。
  2. 北朝鮮が核・ミサイル活動と安保理決議違反を繰り返す中、国連安保理北朝鮮制裁委員会専門家パネルは、2009年の設置以来、毎年全会一致でマンデートを延長し、その調査活動を通じて、北朝鮮による制裁回避活動に関する情報を提供する等、関連安保理決議の実効性を向上させるための重要な役割を果たしてきました。
  3. こうした中で、我が国を含む多くの理事国は、同専門家パネルのマンデートについて、理事国間の意見の相違を乗り越えるべく、誠実、透明かつ率直な議論を行い、理事国の中で本決議案に対する広範な支持が得られていました。しかしながら、常任理事国として国際の平和及び安全の維持に大きな責任を負うべきロシアが、拒否権を行使するという選択をしたことは、国連及び多国間主義の軽視であり、グローバルな核不拡散体制を維持するという安保理理事国としての重責に反する行為であり、残念です。
  4. 政府としては、関連安保理決議の完全な履行に向けて、米国、韓国を始めとする同志国とこれまで以上に緊密に連携しながら、今後の更なる対応を検討していきます。同時に、安保理理事国として、引き続き、北朝鮮制裁委員会での議論も含め、北朝鮮への対応に関する議論に積極的に関与し、他の理事国等と緊密に意思疎通を行いつつ、安保理が本来の役割を果たすべく尽力していきます。

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