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令和6年1月24日
ラーフィー・リビア国首脳評議会副議長と握手する上川外務大臣
ラーフィー・リビア国首脳評議会副議長と懇談する上川外務大臣

 1月24日、上川外務大臣は、外務省賓客として訪日中のアブドッラー・ラーフィー・リビア国首脳評議会副議長(H. E. Mr. Abdullah ALLAFI, Vice President of the Presidential Council of the State of Libya)と会談しました。リビア側からは、アイマン・サイフナスル代表議会議員、ムハンマド・アウン石油・ガス大臣及びターヘル・バーウール外務・国際協力大臣代行が同席しました。概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、まず、能登半島地震の被害に対するメンフィ首脳評議会議長からの温かいお見舞いのメッセージへの謝意を述べ、約10年ぶりの在リビア日本国大使館の再開と、二国間関係の再活性化に向けて時宜を得たラーフィー副議長の訪日を歓迎する旨述べました。これに対してラーフィー副議長からは、改めて地震被害に対するお悔やみとお見舞いの表明があるとともに、再開した日本国大使館との間で様々な面で協力していきたい旨の発言がありました。
  2. また、リビア情勢に関し、上川大臣は、ラーフィー副議長による国民和解の取組を評価する旨述べた上で、選挙及び統一政府の樹立を通じたリビアの政治的安定の実現への期待を表明するとともに、日本としてリビアの安定を後押ししていきたい旨述べました。これに対しラーフィー副議長からは、国民和解及び選挙の実施を通じたリビアの更なる安定化のための首脳評議会の役割及び取組について説明がありました。
  3. 双方は、在リビア日本国大使館の再開も踏まえ、以下の分野を中心に、今後の関係再活性化に取り組んでいくことで一致しました。
  1. 要人往来・政策協議
     双方は、要人往来などを通じ、二国間の人的交流を再活性化するとともに、2012年の二国間政策協議に関する覚書に基づき、定期的な政策協議を再開することで一致しました。
  2. 経済協力
     上川大臣は、日本が2010年以降、リビアに対し、選挙等のガバナンス分野や紛争下の女性や子供に対する支援を含む、計7,200万ドルの安定化及び国造りのための支援を行ってきたこと、また、JICA(国際協力機構)を含む官民での人材育成分野の協力を継続してきたことに触れ、更なる協力の可能性について模索していきたい旨述べました。これに対してラーフィー副議長からは、日本の支援に謝意を表明するとともに、協力拡大への期待が表明されました。
  3. 経済関係
     ラーフィー副議長から、リビア国内の治安情勢の安定化について説明があるとともに、日本企業の進出等、経済関係再活性化への期待が表明されました。

  1. そのほか、双方は、国際場裏における協力や、東アジア情勢、中東情勢、ロシアによるウクライナ侵略、気候変動問題等についても意見交換を行いました。

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