東京GXウィークプレナリーセッションを開催しました

1．東京GXウィークプレナリーセッション

東京GXウィークに参加する各国・国際機関の代表が一同に会するプレナリーセッションは、東京GXウィーク初めての試みとして開催し、ビデオスピーチによる参加を含め、37か国・国際機関が参加しました。
本セッションでは、西村大臣より、我が国のGXに向けた取組を発信するとともに、G7日本開催やその後のG20での議論も踏まえ、 (1)経済成長、 (2)エネルギー安定供給、 (3)脱炭素化、の3つの同時達成の重要性や、カーボンニュートラルという共通のゴールを目指しつつ、各国の事情を踏まえ、多様な道筋の下でエネルギー移行を進めることの重要性、イノベーションを通じた課題の解決やそれを支えるファイナンスの必要性について各国と共有しました。また、各国が有する資源や技術を活かして取り組むだけではなく、国際的に協力して世界規模での脱炭素化に取り組んでいくことの重要性を確認しました。

主な参加国・国際機関

• トゥルグンバエフ キルギス共和国 天然資源・エコロジー・技術監督大臣
• トゥンク・ムハマド・タウフィック ペトロナス社長兼グループCEO
• サアド・ビン・シェリーダ・アル＝カアビー カタール国 エネルギー担当国務大臣
• ブレード・ヌジマンデ 南アフリカ共和国 高等教育科学技術大臣
• ダレル・ジュマ タジキスタン共和国 エネルギー・水資源大臣
• スルタン・アフマド・アル・ジャーベル アラブ首長国連邦 産業・先端技術大臣兼日本担当特使兼アブダビ国営石油会社（ADNOC）CEO兼COP28議長
• タン・シーレン シンガポール共和国 第二貿易産業大臣兼人材開発大臣（ビデオメッセージ）
• ステファン・ヴェンツェル ドイツ連邦共和国 経済・気候保護省政務次官
• シナワ・スパヌウォン ラオス人民民主共和国 エネルギー鉱業副大臣
• マウリシオ・ダビ・ベハラノ・マルティ パラグアイ共和国 公共事業省鉱山・エネルギー担当副大臣（ビデオメッセージ）
• 渡辺哲也 東アジア・アセアン経済研究センター（ERIA） 事務総長
• マティアス・コーマン 経済協力開発機構（OECD） 事務総長（ビデオメッセージ）
• メアリー・ウォーリック 国際エネルギー機関（IEA） 事務局次長 等

2．南アフリカ ブレード・ヌジマンデ高等教育科学技術大臣と西村大臣の会談

日本と南アフリカ共和国間で水素・アンモニアのMOCを締結し、水素・アンモニア分野における協力の深化、人材育成、ファイナンス支援の重要性について、両大臣より発言がありました。MOCの概要については以下、ご覧ください。

日本国経済産業省と南アフリカ共和国政府科学技術イノベーション省との水素及びアンモニアに関する協力覚書（原文）
日本国経済産業省と南アフリカ共和国政府科学技術イノベーション省との水素及びアンモニアに関する協力覚書（仮訳）

3．マレーシア トゥンク・ムハマド・タウフィック ペトロナス社長兼グループCEOと西村大臣の会談

会談では、9月27日開催のアジアCCUSネットワークフォーラムで、ペトロナス社、JOGMEC、経済産業省の三者で二酸化炭素の輸出入メカニズムに関する覚書を締結することが歓迎されました。また、LNG供給について、パイプライン事故の影響が懸念されましたが、タウフィック社長の尽力により、予定どおりの供給が実現していることに西村大臣から感謝の意を述べました。引き続き両国で協力しながら、ネットゼロの実現に向けて行動していくことを確認しました。

4．UAE スルタン・アフマド・アル・ジャーベル産業・先端技術大臣兼日本担当特使兼アブダビ国営石油会社（ADNOC）CEO兼COP28議長と西村大臣の会談

会談では、AGGPMで「グローバル・グリーン・エネルギー・ハブ」構想を具体的に進める共同意図表明宣言を二国間で締結したこと歓迎し、クリーンエネルギーや先端技術分野における二国間協力の強化について議論するとともに、COP28においても、議長国であるUAEとG7議長国である日本が連携していくことを確認しました。また、日本への原油の安定供給に対する謝意を伝達するとともに、昨今の原油価格の上昇を踏まえ、国際原油市場の安定化に向けた協力を働きかけました。

5．ラオス シナワ・スパヌウォン エネルギー鉱業副大臣と岩田副大臣の会談

岩田副大臣からは、冒頭、今回の東京GXウィークの開催を象徴するように日本は世界全体の脱炭素化に貢献したい旨述べつつ、ラオスとの二国間で多くのプロジェクトが進展していること、またAZEC構想に向けた取組への協力について、謝意を述べました。シナワ副大臣からも二国間プロジェクトへの言及とともに、日ラオス間で協力が進むことは、世界の脱炭素化に貢献するものであり、重要であるとの発言がありました。

6．ドイツ ステファン・ヴェンツェル経済・気候保護省政務次官と岩田副大臣の会談

岩田副大臣からは、冒頭、日本議長年のG7へのドイツの協力に謝意を述べつつ、日本は世界全体の脱炭素化に貢献するため、今回の東京GXウィークでの議論をCOP28等の国際会議に繋げていく旨述べました。ヴェンツェル政務次官からは、ロシアによるウクライナ侵攻以降、エネルギー安定供給の重要性が高まる中、G7等を通じた日本の協力に感謝するとともに、クリーンエネルギー技術のサプライチェーン強靱化等を通じて日本との連携を強化したいとの発言がありました。

7．IEA メアリー・ウォーリックIEA事務局次長と岩田副大臣の会談

岩田副大臣からは、冒頭、今回の東京GXウィークの開催を象徴するように日本は世界全体の脱炭素化に貢献したい旨述べつつ、IEAからの日本議長年のG7、AZEC構想への協力に謝意を述べました。マリー次長からは、これまでのIEAへの日本からの貢献についての謝意が述べられるとともに、今後も日本への協力を行っていく旨の発言がありました。

関連リンク

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